野生の眼 (2008/06/05)


双眼鏡

双眼鏡のヒモが20年使って切れた。

自宅に居る時に切れて良かった。 地面に落ちたくらいで壊れるようなヤワな奴ではないが、 池ポチャとか海ポチャとか滝ポチャすると 回収にそれなりの技術的困難が伴うからな。

どこかで何か適当なストラップを調達せねばならない。

すずめ 2008/06/03

うちの巣箱に入居したスズメだが、 どうも雛が生まれたらしい。 親が席をはずしている間は、小さな声が聞こえる。

本によると、スズメは約2週間で巣立つそうだ。

the the

検索性が良くない事で有名な音楽グループである。

手続きを引数にとって手続きを返す手続きは、 高級な言語には普通にあるが、 そういう手続きのなかに、自分自身を引数として自分自身を返すような ものが存在する。 いわば自己言及による不動点である。

つまりこの種の手続きに関していえば、(仮に y としよう) y = y(y) というわけです。 the が自然言語でどういう役割にあるのか、 全然知らんわけですが、 このグループ名を見る度に、なんとなく the the は the と同じなのか いや the the は the と違うが the the the は the the と同じだとか、 そんな妄想状態に入りがちな人は私を含めてどれくらい居るのだろうか。

つばめ

窓から、何か屋根の上に居るのが見えたのでよくみたら、 巣立ち雛を含むツバメの一家だった。飛行訓練中であろう。 まんなかが親。あとは今年うまれた子。

「俺の訓練に生き残れたら、各人が渡り鳥となる。 長距離高速飛行に祈りを捧げる航空力学の司祭だ。以下同文!!」 な猛特訓を終えて、暖かく安全な屋根の上で休憩しているところですな。

雛の真剣そのものの表情がうまく撮れました。左下から親がゴハンを持って アプローチしてくるところです。 ツバメも飛行に特化した暮らしなので足が短くて、 地面に降りているところはカワイイですね。

すずめ 2008/06/04

今日は少し雛の声が大きくなった。育ったのか。

親が小さめのいもむしの皮を剥いたようなのを持ってやって来る。

妻が、カステラの端切れを食堂に置いたら、よそのスズメも殺到して 争いになっていた。

ほととぎす

ポキョキョケキョ

早朝に鳴きごえが聞こえる。

すると、ウグイスが激しく警戒声を出す。

御承知のとおり、ホトトギスはウグイスの巣に卵を産むのである。

姿は見てない、ホトトギス。声だけだ。 ひょっとすると違う鳥がまねをしている可能性もあるが、 ウグイスが怒っているところからすると、ほんものでしょう。

都心でも、渡りの途中に通りかかったホトトギスが夜明け前に 鳴く事があります。

でんち

ニッケル-水素化合金電池のしくみ

うちにある電気製品のうち日常的に電池を使う器具はラジオだけだが、 ここしばらくはサンヨー eneloop を使っている。 充電式電池は勝手に放電してしまうものらしいが、それが非常に少ないのが 特徴というふれこみの、しばらくまえに出た製品だ。

これとは別に、昔ながらの使いきり方式の電池というのも 相変わらず売られているわけですが、 なんとなく使いきり方式の方がデンキがたくさん入っているような先入観がありました。 だって、自分で充電したやつが、店で売ってる電池より、 デンキがたくさん入ってたら、そりゃマズイっしょ。 もしそんなことになったら、使いきり電池の存在意義ってナニ? という事になってしまいます。

その一方で、ラジオを eneloop で使っていると、 一ヵ月くらいもつのに、使いきりのアルカリ電池はそんなにもたないのです。 同じような事は昔、冬山で白熱灯ヘッドランプを使っていた時代にも経験しました。 普通の電池は一泊あたり1セット必要なのに、 ニッケル水素電池を持って行くと2泊に1セットで足りるのです。 当時はあまり深く考えずに、 「きっと低温でも粘るんだろ。高級品だしな。」くらいに思っていた。 低温では電池の特性が悪くなりがちだ。 電池は化学反応なので温度が下がれば反応がうまくいかなくなるのは しょうがない。

そこで電池の容量を調べたサイトの記事を読んでみた。

まず、1時間前後で使い切るような、 大きな電流を必要とする場面では、 ニッケル水素電池の放電量は使いきりアルカリ電池を遥かに上回るのである。 おおかた倍くらい違い、全く勝負にならない。 白熱灯ヘッデンは数時間で電池を使い切るので、 そういう使い方ではニッケル水素電池の方が圧倒的に具合が良くて当然、 という事情だったわけだ。 1日一回の電池交換が二日に一回になるのも当然だ。 しかし eneloop は自己放電が少ないので、それほど大容量を必要としない 場合でもアドバンテージを失わないのである。

つまり使いきりのアルカリ電池は、 もう存在意義ゼロっちゅうことです。 そんなもん、いつまでレジ横で売っとんねん。 世の中、電池は全部 eneloop 。これが最終回答。 陽極が水素吸着合金だってさ。萌えるぜ。

はやぶさ 2008/06/05

4日遅れで一時期むちゃくちゃに大きさの違いがあった Derby の雛も 元気に育っておる。けっこうな事だ。

野生の眼

トナカイの放牧は、しばしば家畜が逃げちゃって野生の群に 仲間入りしてしまう事があるそうだ。 このため、野生の群のうち、ある一定の割合で飼われていた者が混じっているわけだ。 その割合はパーセントにして一桁というはなしだ。

ところがオオカミがトナカイの群を襲って食べる、 その実に3割が家畜出身なのだという。 逃げて野生化したトナカイは、少なくとも現代人の眼には 他のトナカイと全く区別できない。

かつて、ギリギリの人生を送っていた我々の祖先には、 区別できたのだろうか。 少なくとも、オオカミには区別できているわけだが。

同様の劣化は魚でも起きるらしい。 わずか数代で飼育繁殖個体の野生における生存率が劇的に低下するそうだ。

ドイツのハヤブサの巣をみていると、 捕って来る鳩のほとんどが伝書鳩だった。 レースに出る伝書鳩は飼育個体の何代めなのかは知らないが、 伝書鳩の世界では血統が非常に重要視される事、 鳩は毎年繁殖する事と、 伝書鳩の長い歴史から考えて、 野生の2代め3代めという事はあるまい。

おそらくハヤブサにとって飛ぶ伝書鳩は、ありえない楽勝な食事で、 他の野生の鳥は一切眼中に入らないほど釘付けになるだろう。 鳩にとって空で生き残るために必要な遺伝子や生活習慣を失ったまま 空を飛ばねばならない彼等は、ハヤブサに狙われる時に何を思うのだろうか。

すずめ 2008/06/05

今日も雛は元気なようだ。

親が時々、食事を持って戻って来るのをみかける。 スズメは両親ともが巣づくりと子育てをする。


過去の落書きリスト