ふにゅーく (2008/07/10)


2008/07/06

最近、暑いので朝から峠に行ってみた。 例によってミヤケくんと。

最初の峠からキョーレツなバトルになり、 フツーの人がフツーに登って行くところの横を、わしら二人、時速35kmくらいで すっこ抜いて登って行った。 まぁそんな感じで早めの仕掛けで揺さぶろうとおもったわけだが、 結果はまたしてもかえりうちにあってしまった。 2ヵ月まえは、わしらも二人とも今日ぬかしたフツーの人よりも遅かったと思うので、 かえりうちにはあったものの、まぁよしとするか。

今日のコースはミヤケくんによると獲得標高差が1800mあるらしいので、 半日で終了するわりには、スケール的に悪くない。 なんせアプローチ往復50分以外、登りと下りしかない。 20分から30分くらいのスケールのインターバルが何本か、っていうメニューは、 たしかランスのトレーニング本にもあったような気もするし、 効率的な負荷をかけられるコースであるとも言える。 それに、コースが落石、落葉、苔、枝、穴、段差、スノコがてんこもりで、 退屈しないのも良い。下界よりは涼しいし。

平日なら野生動物にも遭える。妻はタヌキか何かが溝を走って逃げるのを見、 俺はイタチを見た。 報道によると野鳥密猟者も居るらしい。 実際、オオルリ、キビタキの声は初夏から始まって、今でもよく聞く。 あと、これからはクワガタ、カブトムシに注意だな。

12時すぎには帰宅し、フロ、ジャージ洗濯、 メシ、昼寝して、15h すぎから京都で 某大手G社主催のイベントに参加。 さすがに昼寝から起きる時は幽体離脱するかと思ったが、 こまつ氏やうかいさんにも久々に会えたりしたし、頑張って行ってよかった。

すずめ 2008/07/07

2世帯めの入居者だが、 今日、巣箱の下に行ってみたら声が聞こえた。 雛が生まれたらしい。ぴよぴよ

なんかあんまり親が来ないみたいなんだけど大丈夫かな。

すずめ 2008/07/08

居間で計算しながら見ていると、 親がしょっちゅうやってきて、ちゃんと世話しているようです。 大変けっこうなことです。

今日は昨日より少し声が大きい。ぴよぴよ

自転車あれこれ

何年かに一回、新しい部品が出るのがこの業界の慣わしで、 それはいいんですが、 なんせ路上競争用自転車部品は頑丈なので、 俺ごときがヒイコラと峠を登ったり降ったりしているくらいでは、 簡単には壊れません。 そのへんは、やっぱり良い材料を使って手間をかけて加工しているという事でしょう。

壊れてないものを捨てるのもばかばかしいし、 競争も最近はあんまりしないし、 やったとしても普通は部品が古くて負けるなんてことはありえず脚の差ですから、 最近は走れなくなっているとはいえ、 それを部品の差にしたりするほど落ちぶれたつもりはない。 要するに何が言いたいかというと、 俺が部品の事を考えなきゃいけないのは 消耗品の寿命が来た時だけだが、 その時には部品情勢が以前と変わっていてモノが手に入らなかったりして困るって話です。

そろそろチェーンがのびてきたので交換しようかな、 と思ったら、もうチェーンの幅が違ってるわけですよ。 最近の部品は10段変速だけど、俺が使ってるのは9段変速なんでね。 フレームの規格が変わらないところに9段収まってたのを10段詰め込もう ということになれば、幅を 9/10 にしないと収まらないのは自明です。

自転車なんてチェーンなきゃ走らないんだから、 こりゃ困った。

ところでよく考えたらMTBは今も最新部品が9段なんですよ。 当り前ですが、材料が飛躍的に良くならない限り幅が狭くなれば 寿命も強度も減って行きます。MTBではロードなんか比較にならない 坂を登るので、チェーンにかかる負担も比較にならず、 ギアの枚数が増えなかったという事情があったとかなかったとか、 8速から9速になったときもチェーンがよく切れたとか、 詳しい事情はよく知りませんが。

仲間でMTBの公式の試合に出てる人に、 9速用の良いチェーンを聞いて、おかげでなんとか9段用チェーンを入手できた。

次に掃除する時に交換しようと思う。 買ったのは KMC って銘柄の手で繋げるやつ。 シマノのチェーンは一旦切ったら切った箇所から繋げないんだけど、 これは同じ箇所で何回でも、しかも特別ヘンテコな道具は必要とせずに 切ったり繋いだりできるんだ。 掃除するときに便利らしい。 まあそもそもあんまり掃除しないんだけど。

昔は500kmごとにギアもチェンもピッカピカに掃除してたが、 ありゃ何だったのかのう。 変速性能でいえば、一番効くのはケーブルの摩擦かな。 これがおかしくなると変速が決まらなくなる。 チェンが極端に汚れたり油が切れても具合がおかしくなるが、 ケーブル障害ほどではない。 ケーブル障害はどうして起きるかというと、汗や飲物がケーブルガイドに落ちて起きる。

そういえば職場の同僚に自転車通勤に使うのは何が良いか、訊かれた。 このへんは坂が多いんで、ギア比が低めにいけるやつが良いのではないか、と答えた。

すずめ 2008/07/09

今日も雛たちはご機嫌のようです。 巣箱の下の居間の窓をあけると声が聞こえるようになった。

ヤキ入れるぞゴルァ

鋼は鉄と炭素の合金です。

含まれている炭素は1%だったりするわけで、合金というよりむしろ添加物のように見えますが、 炭素の原子量12に対し鉄は55と4倍以上の差があるので、質量では1%でも、 数でいえば 5% 近い量になります。 案外多いですね。

鉄は常温で体心立方結晶、温度をあげると面心立方結晶構造をとります。 炭素原子は小さいので、この結晶の隙間に入り込むわけです。 面心立方なら格子の中心です。 炭素0.77%の場合 723度以上で面心立方に変態し、炭素原子はその結晶格子の中心に来ます。 この組織をオーステナイトといいます。

これをゆっくりと冷却すると、炭素をほとんど含まないフェライト中に鉄の炭化物Fe3Cの析出した パーライトという組織になるわけですがこれが形成されるためには、 個体の中で(そう、800度やそこらでは、鉄は融けません)炭素が面心立方格子の中心から、 炭化物のほうに移動しなきゃいけない。 その時間をかせぐためにゆっくりと冷却するわけです。 これが焼きナマシ。

その時間を与えずに急冷すると結晶構造が面心立方ではなく(かといってきっちり体心立方でもない)、 かつ、炭素を固溶した組織ができます。この組織をマルテンサイトといい、 その硬さは850HV (ロックウェルCスケールで65くらい) 程度です。 この現象を起こさせるのが焼き入れ処理です。

これで終ると話は簡単ですが、合金元素がいろいろと入ってくるとややこしくなります。 合金元素は炭素の移動を妨げるなどの目的で添加されます。 つまり冷却速度が遅くても、焼き入れが確実にいくようになるわけです。 これは大きなものを焼き入れする上では必須の性質で、 なんせ、中心の方はなかなか冷えませんからね。 ところが、合金元素が入ってくると、今度は鉄の組織が冷却しても面心立方のまま 残ってしまったりするようになる。 この、焼き入れに乗り遅れてしまった部分を残留オーステナイトといいます。

ややこしい組成の合金鋼では残留オーステナイトは深刻な問題です。 オーステナイトは面心立方結晶なので、これは常温では本来ありえない構造ですから 不安定な組織です。 硬さや靭性の低下以外に、この不安定性に起因して変寸、割れなどが発生します。 そこで変態を徹底させるために、冷却温度を常温ではなく、マイナスまで持って行きます。 液体窒素やドライアイスが使われます。 通称「サブゼロ処理」といわれるものがこれです。 鋼から見ると、-80度なり-190度なりに冷却されてはじめて焼き入れ完成なわけで、 常温ではまだ終ってないわけです。 だから、サブゼロ工程は、常温まで冷えたらすぐに行わねばなりません。

俺様の作ったナイフは全てサブゼロ処理してあります。当然でしょ。

ドリル研ぎ

バイト研磨を紹介したサイト(名古屋大)

刃角を保ってうまく研磨する機械もあるが、ここはやはり素手で挑みたいところ。 ただし、グラインダが無いと、ちょっと厳しい。 サイトで紹介されているのは比較的大型のドリル刃を本格的なグラインダで研磨している記事だが、 わしらがご家庭で手持ちドリルで使うようなのを研磨するのなら、 いわゆる「リューター」と通称される小型の手持ちグラインダでも十分だ。

鉄工ドリルはバリバリ使っているとすぐに切れなくなるわけだが、 だからといっていちいち新しいドリルを買ってたらカネがかかるのは当然だが、 それ以前に買いに行くのは非常に面倒で大変だ。 研がない人はどうやっているのだろうか。 切れないのを我慢しているのか、 面倒なのを我慢して、いちいち買ってくるのか。 いずれにせよ、そういうのはハカー世間的にいうところの「よくない我慢」の一つですよね。

ドリルはそんなにちゃんと研げなくても、 まるっきり丸まっちゃったのに比べたら断然切れるようになるぞ。 正確に穴のあく長切れする刃を付けるのは大変だが。

記事では旋盤で使う、超硬バイトの刃つけも紹介されていて興味深い。

ふぬけ

ふぬけました。

ちょっとしたしょうもない計算も紙に書いたりコードに書かねばならなず、 暗算できない。


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