初代斬鉄君はどこでどう紛失したのか思い出せない。 今となっては、スケッチが残るのみである。
このスケッチは原寸で、これをコピーしたものを鉄板に貼って、 カッターナイフでなぞって外形を写した。 作ってから、なんとなく八重洲の 「西勘」に行ったら(多分、古川四郎のナイフを見に行ったと思う) たまたま田崎成一氏が居て、 できあがったのを厚かましくも見てもらったりした。 「キミ、ホントにこれが一本目か? ホントかよ。やってらんねぇな」 って言われたよ。うっはっは(自慢)。 現行斬鉄君のスケッチは紛失して見付からない。
見てたら、他にもいろんなものをが出て来た。 これはアイスアックスのピック。 Charlet の pulsar っていう昔のアイスアックスに付けられる、 取り換え式のやつ。こいつは板の所定位置に孔をあけるだけでいいので、 簡単に作れるんだ。
作っただけで全く使わなかった。 だって自分の作ったピックなんて恐いだろ(笑)。 それに買って来た方が安いんだもんよ。意味不明だよな。なんで作ったんだろ。 多分、ヤスリで鉄を好きなように削って焼き入れすれば、いろんなものができるのが、 単に面白かったのだと思う。
オマケ
妻の双眼鏡がオーバーホールされて戻って来た。
作業内容は以下のとおり
この双眼鏡は小笠原の皆既日食の前後に買ったもので、 つまり導入は1988年。今年でちょうど20年である。
これであと20年は使えるな。
この種の、独立合焦式防水ポロプリズム双眼鏡の良いところは、 基本的な光学性能は当然として、 しょうもないギミックが皆無なので壊れるようなところがないために、 初期の性能を長期間に渡って維持できる点だ。
「20年まえの双眼鏡がこんなによく見えるのに、 最近の双眼鏡とか望遠鏡って、何なのアレ?」 というような事を時々妻が言うわけです。
レンズものってのは、良いものを作ろうとすれば正攻法は物量になる。 特殊な硝材を投入して、曲面も調整して、いろんな収差を補正し、 硝子の枚数が増えた分、迷光遮断やコーティングにも凝る。 すると、でかくて重くなる。 だから、双眼の手持ち光学系という制限の下では、 この方向での発展には限界がある。
だから光学性能は適当なところで諦めて 付加価値で勝負してきたのが最近の双眼鏡です。 外見とか重さとか焦点合わせとか、そういうところをいじくって新しい製品にするわけです。
そういう製品と比べて20年まえの双眼鏡の方がよく見える場合があるのは、 当り前です。 そもそも、それ以前に対象としている市場が違うわけです。 Fujinon FMTR の対象市場は戦車長とか艦長で、 戦車長や艦長にとっては重さや意匠なんかどうでもいいけど、 よく見えるかどうか、壊れるかどうかは気になる。 最近の製品がヘタってうまく見えなくなる時が来ても、 この双眼鏡は今と変わらぬ性能を維持するでしょう。
当時は、接眼フラットナーモデルには、黄色いラインが 入っていた。 通常接眼モデルと外見で差別化を図っていたのである。 やはり接眼フラットナーを使う先輩 Nikon SP の赤線を意識しての意匠かもしれない。 後にマイナーチェンジした製品ではこの黄色線は消滅している。
「20万くらいするドイツ製ってどうなん?」というような事も たまに妻が言うわけです。 そういえば遠くのヒヨドリをチゴハヤブサだって言い張る 赤丸印のユーザのおじさんが居ましたが、 よくそんなポンコツに20万も出すよな。 趣味のものとはいえ、見えなきゃそもそも話にならんだろ。 余計なお世話か。
ぜんぶで12k円かかった。
去年と何にも変わってないな。
Air Tatoo でヨーロッパデビューだとか。
せっかくだから F22 manoeuvre で youtube 検索してみた。 どんだけのもんかと思ってさ。
空中機動性は Su27 の劣化コピーですな。 わざわざ探してまで見るほどのもんでもなかった。アホくさ。 そういえばむかし、 Ken Thompson が休暇でロシアに戦闘機に乗りに行ってたな。 「なんで休暇がそんなん?」って訊く Eric Raymond に 「Su27 に乗るんだよ。 世界最高のマシンに乗るのに理由が必要か?」 とか言ってなかったっけか。
所詮、狩られる側の猿のくせに、 不細工な機械に乗ってヨタヨタうろついて調子に乗ってるのをみてたら ムカついてきたので、鳥が飛ぶ動画を見た。
そういえば、ハヤブサのつがいは死によって分かたれるまで添い遂げるわけだが、 こう書くと、ロマンチック(はぁと)みたいな感じに、 間違いなく誤解を招く表現だよな。 だって、「死ぬまで」の内容がだいぶ人間とは違うから。 成鳥の死因の多くは縄張争いだが、 これはつまり、 侵入個体が繁殖個体を殺害することで配偶者が交替する、という事だ。