俺は今まで、自分しか使わないようなものばかりを作って来た。
唯一の例外が、前職時代の内部統制系アプライアンスである。 あれは誰でもが使えるように作った。 買って来て、テキトーに設定して(設定しなくても)ポンと置けば動くのである。 俺にはユーザインタフェースを作る独特なセンスがあって、 自明なところは省き、あるいは自然に想定できる動作を初期値とする事で 利用者には解りやすく、かつ、こっちの工数を減らすという作業の勘どころを 最初から解っているし、 かつ、そういうふうに作るのが、これがなかなか面白いのである。
しかし、それは唯一の例外で、あとは自分しか使わない想定のものばかりだ。
今の職場で作ったものも俺しか使わないので、 多分、俺しかコンパイルできないと思う。 もう忘れちゃって俺にもコンパイルできないのではないか。
でもね、スカンクワークスの本にもあったが、 80%でいいんですよ、完成度なんて。 残りの20%を詰めて初めて完全な製品にすることができるのだが、 ところがそのためには全労力の80%が必要になる。 だから、80%でやめとこうぜ、と。
シュイナードもたしか、そんな事を言ってたよ。
ということで、今の職場で作ったものについても、 何かオープン系のライセンスで公開することにする。 モノは、大規模なグラフの描画をするためのライブラリと 計算結果をOpenGLで描画するユーティリティーのセットだ。 簡単な解析機能もある。 解析機能は、俺が必要としたものと興味を持ったものしか実装されてない。 また、Ruby のコーディング規約なんかも、 全く知らないし勉強する気もないしで、一切守ってない。 だが、完成するのを待ってたら永遠に公開できないし、 学会でそれなりにウケたので、もう公開しちゃうんだ。
でも、全然使い物にならない、って事は無いと思うんだよ。 だって、何万もの頂点をもつグラフを普通に描画できる、 自由ソフトウェアなんて、これだけだからね。
SR-71と比べるのも調子乗りすぎなはなしだが、 あの飛行機だって地上に居る時は燃料ダダもれ、 エンジンの潤滑剤は常温では個体(笑)なので馬鹿でかいトーチによる予熱を必要とし、 エンジン始動にはレーシングカーのエンジンを積んだ起動車が必要、 しかも特別製の燃料が着火点が高すぎるために 空気に触れると直ちに発火する3エチル水化ボロンを噴射してエンジンに点火する、 これが16回分しか積んでない(だから17回フレームアウトしたら墜落するしかない)
多分、俺のコードもそれくらいの完成度だと思うよ。 いやもっとひでぇかも。まぁ泣いても笑ってもあと半年だし。
鎌倉の神社のハスの花。雨粒が葉に乗って、サラサラと流れて行くところをぼーっと見てたら、学会に遅刻した。
週末から月曜にかけてずっと出張だったので今日が土曜日みたいな感じだ。
核シェルターかよ、っていう丸ノ内の地下巨大通路と 某国立研究所からの眺め。
東京で買物をしたのは、結局のところ、 アキバのショセンでガンムの12巻を買っただけだった。 あと、久々にユキリンに行ってポンプのパッキンを入手。 みんなあいかわらずだった。 みんなといっても社長と奥さんとカワゴエさんとアベちゃんだけど。
なんか、関西ツーリングを企んでいるらしいので、 カワゴエさんに電話番号を渡しておいた。
さて、現職も残すところあと半年か。そのあとどうしようかな。 なーんも決まってないけどな。 なーんも決まってない割りに何の不安も無いけどね。 むしろ楽しみだけどね。 ウヒヒ。
my wristwatch is finally broken
まさかこうなるまで中身が壊れないとは思ってもみなかった。 デジタル時計というと、ボタンがひっこんだまま出て来ないとか、 非常にありがちだがそいういう事も一切無かった。 自分の日記を見ると、2005年5月に買ってるのな。 3年ちょっと使ったわけか。 たった3年でずいぶんくたびれちゃうもんですね。 でも、電池を交換するまで壊れなかった|なくさなかったデジタル時計って、 これくらいだよ。