けむしなう゛ぃ (2009/06/18)


2009/06/15

事務所のビルの地下一階にスーパーがあって、 そこでインスタントコーヒーを買って来た。

事務所のティーサーバはコーヒーも出るのだが、 それがどうにも非常にせつない内容でして、 味とか匂いという以前にコーヒーではないのである。 「コーヒーが出る」といいつつ「コーヒーではない」とかいって、 意味不明な事をアウアウくちばしって申し訳ないが。

ようするにどうも代用コーヒーらしい、と言いたいわけです。 戦争中かよ。

戦争中がどうこうは、べつに構わないのですが、 眠気が全くさめないのは具合が悪い。 しかし粉のコーヒーでもカフェインは入っているわけで、眠気はさめます。 それに案外、つくったばかりのインスタントコーヒーはうまいぞ。 ラーメンとインスタントラーメンの差よりは、本ものとインスタントコーヒーの 差は小さい。

無論、喫茶店でコーヒーを飲むよりもかなり安い。25杯分で600円である。

(/ 600.0 25) 
24.0

一杯24円である。

ミサワが亡くなったわけですが、 それでいろいろ記事を読んでてツルタ死去のいきさつを初めて知った。

なんてこった。やれやれ。やりきれないね。

NHKのポアンカレ予想の番組を本にしたものがあって、 まるぜんの日本橋店で、なんとなく立ち読み。 あまり期待してなかったのだが、 番組に収録できなかったおいしいエピソードが満載で、 非常に面白かった。 後書きにマスター ジェダイ コジーマのエピソードもあったぞ。

番組は、なんとかいう賞を受賞したそうだ。それはそうだろう。 BBCあたりの気合い入ったドキュメンタリーと勝負しても、 いいところいくと思うよ。あの番組は。 だから、まだ見てない人は絶対見るように。 数学は数学者以外には面白くないかもしれないけど、 数学者は数学者以外の人からみると、凄くおもしろいぞ。

2009/06/16

オフィスはネットワークが自宅よりも速いので、 ノーパソのアップデートをやってみた。 600個のdebが5分でおちてきた。

カーネルが新しくなって acpi が動かなくなった。 もっと新しいのにしたら、うごくようになった。

title		Debian GNU/Linux, kernel 2.6.26-2-686
title		Debian GNU/Linux, kernel 2.6.18-6-686

grubのメニューのうち上が動くほう。下が動かないほう。

hwclock もちゃんと動くようになった。あらゆる改善された。sugee

そういえば、やまださんの日記で見たけど、 2.6.26 はいろいろ新しい機能が入ってたような。何だっけかね。

通勤経路に大仏次郎の屋敷というのがあるのだが、 そこの庭で農薬撒いてておぇっぷ。 大仏次郎は「おさらぎじろう」と訓むらしい。作家だったらしい。 庭で、コゲラがキーキー鳴いていた。鳴いてないでさっさと逃げろよ。 それとも、逃げられない事情、たとえば巣でもあるのかね。

庭には虫が居るもんだろ。 虫の居ない庭を選ぶ愚民に相応しい未来について考えるのはじつに憂鬱なことだ。

最近、ホトトギスがよく鳴いている。ホトトギスは毛虫が大好きで、 毛の生えてないのにはあまり興味がないらしい。

うちの庭にもごたぶんにもれず、たくさんの毛虫が居るわけだが、 彼等の振舞は非常に面白い。 庭には鳥が水浴び、水飲みできるように、水を張った皿が3枚あるのだが、 時々、そのフチに毛虫が居る。 毛虫はフチをなぞっていっしょうけんめい歩いているのだが 皿のフチはごぞんじのとおり、丸くなっておる。 つまり一次元球面である。 球面であるから曲率は負であり、有界であって、かつ、境界は存在しない。

しかし毛虫にはどうやら「さっき歩いたところ」という概念がないようで、 そうなると「有界だ」というのが判らない。 残るのは「境界がない」という事だけで、 こうなるとどこまで歩いても境界がなく、 従って、ずっと皿の縁を歩き続ける事になるのである。 もっとも、彼等は彼等なりに、「何かがおかしい」とは思っているようで、 時折立ち止まっては辺りを見渡しているのだが、 毛虫には残念ながら「なう゛ぃたいむ」もないわけで、 また歩き始めるのである。

これでは無駄に腹が減るだけで、かわいそうなので 気が付いたときは俺が毛虫のナヴィおやじとなって、皿の縁から降ろしてやるのだが、 たまに力尽きてか皿で溺れ死んでいる者がおり、哀れを誘うのである。

しかし、俺ら人間も、動かない自転車を漕いだり、 山に登ってまた降りて来たりといった無駄に腹が減るだけの 意味不明な事をしばしばやるわけで、 じつはあまり毛虫と変わらないのであるが、そういう都合が悪い事は 都合よく普段は忘れているのである。

2009/06/17

九州に旅行したときに深川製磁に見学に行って、ファンになった。

深川製磁の製品の何が良いって、 そりゃ意匠と工作の両方が優れているところですよ。 両方を兼ね備えるのは非常に大変な事ではありますが、 しかしながら、アイデアは良いけど工作がヘタクソとか、 凄い工作だが発想は凡庸とか、 そういうのは中途半端なだけにハシにも棒にもかからないよりも、 かえって癪に障ります。

でも深川は値段が高いので、簡単には買えないわけです。 そこで買えなきゃ作れ、という話なんですが、 俺の「買えなきゃ作れ」方式は皆さんご存知だとは思いますが、 あの茶碗を作るのは、俺には無理っすわ。 鉄板切って削るだけ、焼き入れはプロにお任せ、 でできあがるナイフとは必要なインフラのケタが違いますよ。 1300度以上出せる窯を揃えるなんてね。

ほとんどが5桁値札をぶらさげている皿碗のなかに、 4桁でシンプルな柄のがあったんですよ。 事務所の近くにあるデパートに茶碗を見に行ったら。 じつは九州に行った時から目をつけていたのですが。

事務所のティーサーバの横には使い捨てのプラスチックのカップが大きな袋に入って 山積されているわけです。 そしてゴミ箱には使い捨てられたカップがごっそり入っているわけです。 非常に気分の悪い眺めですが、それに加担せずに済むというだけでも気が楽です。 それに、この茶碗で飲むと愉快な気分だよ。 名門と言われる店でもこの茶碗は見た事ないからね。 中に入ってるコーヒーはインスタントだが。 わら

深川は価格で見れば欧州の有名銘柄品も射程に入ってくるところに 居るわけですが、 意匠でも、モノとしても、断然深川ですよ。

2009/06/18

俺の働いている会社は金融システムをどうこうする(詳しくはヒミシだが) のが業務なわけで、 一方俺は金融とか全然解らないわけで、 それでは業務上非常に具合が悪いので最近けっこう勉強している。

金融とか、高校生の頃に「信用取り引き」とかを勉強して以来、 完全に未知の世界だったが、 おかげでここ2ヵ月でずいぶん勉強したよ。 じつに面白い。 それに実生活で、これはずいぶん役に立つよ。

今日はポートフォリオ理論を習ったよ。 自分で勉強するのに比べると、教えてくれる人が居ると断然能率が違うな。 数学は実に役に立つね。特に確率論と線形代数。 ぶっちゃけ、世界は確率論と線形代数でできてるといっても、 あながち間違いではないよ。 あとフーリエ変換。

俺がやってた計算理論はあんまり世の中の役に立ってないなぁ。 emacs くらいだね。


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