俺も遺伝コンピューティング (2009/07/19)


2009/07/16

昨日、久々にナイフ研いだ。

今の家に引っ越してからというもの、工作に料理に遠足キャンプ冒険にと、 大活躍の斬鉄君(3代め)だが、 さすがに切れ味が悪くなって来たので研いだ。

作ってから中砥で研ぎ直すのはこれが初めてか。 この刃は刃先のコシが強くて、HV819 (HRC 64.5) のくせに刃こぼれせずにまくれるんだ。 しかも非常に研ぎやすい。 もちろん、中砥でカエリが出るまで削るのはそれなりに大変だけれど、 というか炭素鋼の包丁に比べるとこの工程は圧倒的に大変だけど、 仕上げ砥でバリを落して刃先を整えるのはけっこう簡単で、助かる。 多分、うちにある刃物のなかで、切れ味を出すのがこいつは一番簡単だと思う。

出来上がって鉛筆けずってみて、 自分の顔が気色悪くニヤついた。 いやまじほんとすげぇから。 最近はステンレス鋼もダイス鋼もみんな真空だから、 真空焼き入れのハイスにはちゃんとアドバンテージがあるわけだけど、 刃物はソルトバスで焼いたハイスにとどめをさすね。

業界では昔から、「ソルトのハイスは切れる」って言うわけだが、 これは全くその通りで伝説でも憶説でもデムパでも何でもない、自明な事実だよ。 もう俺、他の鋼種で他の熱処理の刃は使いたくないよ。 焼き入れ温度での保持時間の加減が一本毎に最適化できるとか、 冷却が速いとか、ちゃんとした理屈上の裏付けもあるわけだけど、 まぁ理屈も好きな人は好きなだけ憶えたらいいけど、 まずね、使えば全然違うのが判りますよ。 イヒヒ。

他にも自慢でいっぱい書きたい事があるけど、 国家安全保障にかかるヒミツなので書けないよ。ごめんな。 そのうち書けるようになる時が来ると思うよ。

やもり

やもりかわゆい。動きも外見も手触りも(ぷにぷにする)かわゆすぎる。

動きは登れるフリークライマーのもの。いやむしろその動きは ヤモリが元祖なのだった。

手は私、撮影は妻

2009/07/18

六本木ヒルヅにちょうど3年ぶりにでかけた。

ヒルヅで用事がある店というと yoshinob くらいである。 今回も例外ではない。 今回も妻がピアスを買った。 これでよしのぶさんのアクセサリは3個めである。

ヒルヅではドライミストをやっていた。 霧の中を歩くと涼しかったよ。当り前だけど。

ポイントがどっさりついたので、換金してお茶にした。 それから、料理の本を買った。野崎洋光のやつ。 野崎の料理は本格派のわりに、手間が要らず簡単で、しかも非常にうまい。 このひとの料理はおすすめだ。

ダメなのは栗原はるみ。こいつはもう、 ショボすぎて全くおはなしにならない。 自転車でいうと「いやー、今日は走り込んだね」 とかゆうから話をきいてみたら河原の土手を往復してきただけとか、 そんな感じのショボさである。 クライミングで言うと、「久々に本チャン登って来たよ」 とかいうから話を聞いてみたら赤岳主稜、それロープ要らんがな、 みたいなかんじ。

最近、業務上で時々デジカメを使うわけです。 打合せのホワイトボードを撮影するだけですけどね。 ところが、いろんな事情があって、うまく正面から撮影できるとは限らない。 そこでどうするのかというと、俺は気づいたよ。 そう、これが「気づき」の見える化でうぃんうぃんです。 話を元に戻すと、 ホワイトボードを正面から撮影出来なかった場合でしたね。

gimp のパース変形を使うと、いかにも正面から撮影したように直せるぞ 金持ち父さん!

以上、豆知識でした。

ちなみに勝間和代さんは都内は自転車で移動するらしいですよ。 そこのあなた、いま、「ふーん。だから?」って思ったでしょう。 いいですか。 起きている事は全て正しいのです。 都内っても並大抵じゃございませんよ。 風張林道も、それに鋸林道だって都内ですからね。 そんな道、俺なんか今じゃ足着かずに登れないよ? 笑

「わら」じゃねーよ > 俺

2009/07/19

本日14時に子供がうまれた。うっひょー。

自分が遺伝的子孫を残す可能性について、まじめに検討しはじめたのは、 思い起こせば数年まえの春のことでしたよ。

なぜそういうはなしになったのかというと、それは、 ある鷹のつがいがきっかけなんですわ。恥ずかしながら申し上げますと。

どういうことかというと、当時住んでいた家の近所で、 鷹が繁殖していたわけです。 いやそれが、本当に凄かったんですよ。 4羽の雛に次から次へと1時間のうちに2回も3回も食事を運んで来るんですな。 ああいう捕食動物というのは、基本的に一日1回か2回食事をすれば十分です。 一日じゅう食事を探している日本イヌワシなんかの例外もありますけどね。 ということは、やつら、基本的に繁殖期以外は一日じゅうサボってるわけです。 普段は10倍くらいの伸びシロを確保し、 パフォーマンスを温存して暮らしているわけですな。

能ある鷹は爪隠す、と。誰がうまいことを言えと。 それに引き替え、この俺は一体、何なんだ。という話ですよ。 自分一匹喰うのが精いっぱい。なんというプアなパフォーマンス。 せつない。せつなすぎる。 圧倒的に負けてますよね、生物として。

だから俺も生物として繁殖する事にしたんですわ。 もしくは俺的計算理論の流儀で言えば、 遺伝コンピューティングに参画する事にしたんですよ。 とかいって、カッコつけてみたところで、 実際は、これでやっとあの鷹と同じスタートラインに並んだところである。 先は長い。

そんなわけで、るびぃかいぎには行けませんでした。


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