Recursive Souvenir (2009/10/18)


2009/10/16

ぎゃわいさんにもらった再帰的なおみやげ。 いわずもがなの Droste ココア。

さっそく職場で作って飲んだ。ウマー。 ありがとうございます。> ぎゃわいさん

最近 gogo が youtube にいっぱいあがってることに気づいたので、 それらをよく見ているというか再生リスト機能でバックグラウンドで ぐるぐるまわしている。

gogoというのは、ワシントンDCに発生した、 ゆるい半拍ズラし打ちリズムのファンキー音楽です。 10年ぶりくらいにきいてみたら、全く全然芸風が変わっていなくて、 時間が止まっているかのようですが、 Chuck Brown さんは、今も元気に現役のようです。 いやー、いいっす。これは。 DCに出張いったとき、ちょっと興味はあったけど、 スミソニアンとナショナルミュージアムで全部時間使っちゃったな。

ナイフ

以前、見聞が狭かった頃は、 まず他のひとのナイフなんて興味もないし見る価値も無かったものだが、 最近は違うのである。

  1. Gerhard Wieland
  2. Bill Bagwell
  3. Jason Knight

最近は、この3人の作例をwebでみかけたら、画像を保存することにしている。

今日の工作

子供の玩具を作らねばならなくなったので、 モビールを作ってみた。

これが部品である。 ナイフで削り終ったところ。

このように連結する。ガビョウで穴をあけたところに、 U文字型に曲げた針金をラジオペンチで押し込んだ。

揺らすといかにも鳥が羽ばたいて飛翔しているように見える、 とまぁ概略このようなものである。

一応、信天翁のつもりだが、みたことない鳥をうろおぼえて適当に削って 作ったたので、だいぶ違うかもしれんな。 しっぽが短い、というのしか憶えてないんだ。

もうひとつ、ハヤブサで作ろうと思っている。 こっちはさすがに間違えない自信はある。

書評 Bowies, Big Knives, and the best of Battle Blades

American Bladesmith Society の創立メンバにして、 カスタム ファイティング ナイフの第一人者 Bill Bagwell 氏が 「Soldier of Fortune」誌で連載していた言いたい放題の はちゃめちゃコラムを単行本にしたもの。 以下に「Steel Yourself」から一部を抜粋する

次の種類はステンレス鋼だ。 440Cとか 154CM とか A2 とか D2 とか F6 といった鋼のことだ。 これらの鋼種はそれぞれの産業分野における用途に最適化されたもので、 手持ち刃物として使うためのものではない。 現在、これらの鋼種が人気を博しているのは、 アカの手先が得意とする、大衆操作と欺瞞の産物以外の何ものでもない。

154CMは全く手で研ぐのは不可能だ。 こんな完全無欠なアバズレは見た事もない。 しかし、メーカーからするとこれが案外、悪い鋼ではないのだ。 熱処理でほとんど変形しないから、ぎりぎりまで仕上げて焼き入れできるし、 焼き戻し軟化抵抗が高いから、熱処理したあとでも遠慮無く削れる。 つまり、ヘタクソが手早くナイフを作るにはもってこいの材料なのだ。

この調子で タントー人気(アメリカでは短刀ぽい刃のデザインが人気らしいんだ)もボロクソに コキおろしている。

ファイティングナイフというと、 刃渡り15cmのダガー(両刃の短剣)が定番だが、 これもボロクソだ。 彼によると、最高のファイティングナイフとは刃渡り30cmの ボウイナイフなのであり、その半分の長さしかないナイフなど、 論外なのである。 この結論だけを聞いたら理解できないかもしれない。 しかしその主張を彼は非常に明晰かつ、読んで面白く説明してくれるのである。

ちなみに彼のナイフは刀身全体を焼き入れしたあと、 峰側を選択的に焼き戻す、という部分焼き戻し法によって、 刃先とそれ以外の硬さ/ネバさを変えてあるのだ。

アマゾンヌで19ドルだった。送料が10ドルくらい。 最高に面白いので、 ナイフマニア必読の書である。


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