ハヤブサモビール (2009/10/26)


salt pot

もしくはソルトバス

bladeforums では時々、「ソルトバスを自作しようと思うんだが」というスレが立ち、それに必ず

ソルトバスは高温の溶岩で満たされている。 つまり刀を熱処理できるようなソルトバスは溶岩満タンの火山。 だからひとつでも間違いがあれば、悲惨な事故が起きる。 100%の、いや、110%の確実さが全てにおいて実現できないなら、 絶対に手を出すべきではない。 たとえば、材料をケチる必要があったりするのなら、絶対に手を引くべき。

こういう助言がつく。

「安上がり」という単語は「ソルトバス」と一緒に使ってよいものではない

というのもあった。

あるとき、熔融塩がタンクの溶接部から漏れたんだ。 工房の全焼はなんとかまぬがれたけど :D

なんてのもあったな。

ちなみに熱処理を専業とする会社ではどうなっているのかというと、 塩浴槽は地面に埋まっている。 つまり万一火山が噴火しても溶岩流が発生しないようになっているわけだ。

なお、ソルトバスの設備を自作するといっても、 処理できる鋼は限られる。 たとえば高速度鋼を処理する場合は塩も容器も最低1200度の温度に常時曝されることになるので その実現は非常に困難である。 プロはそこらへんをどうしているかというと、熔融塩に直接通電するのである。 これは、すなわちその温度域で使えるヒーターが無い、 という事でもある。 聞いた話では、使える塩の種類も違うらしい。そんで、高いらしい。 やれやれ。

見ていると、ステンレス箔に刃を包んで炉で加熱する、 というのが比較的簡単で安上がりなようだが、 これはこれでいろいろと難しいのだ。 すなわちプロに頼んだ方が安上がりで間違いが無いって事だ。 だからそういう事業が成立しているわけなのだが。

tumblr

tenkouさんによると便利らしいので、 tumblr というのをおそまきながら始めてみた。

全然使い方がよく解らん。 いしださんに教わって、 とりあえずいろんな人をフォローすると良いらしい、などが 判ったのだが、 フォローしたい人を探す事ができないでいる。謎

またも工作

前回は信天翁だったが、今回は隼。

左に手で持っているのが胴体。右の合板は翼の予定だ。 今回は、うろおぼえでいきなり削るのではなく、まずスケッチを描いた

胴体を削って行く。最初は作業がやりやすいように、大きいまま削る。 あとで尾のところでノコギリで切り離す予定だ。

翼を引いて、スピードを出しつつ翼角を出し、 尾も開いている姿勢である。 実はこの形には懸念があって、というのは、 引いた翼や尾は高速で飛翔するハヤブサにおいては、 ちゃんと揚力を発生しているので、あれでバランスがとれている わけだが、俺が作るこっちは、そのへん、一切無いので翼の中心で 糸で吊ったのではつりあいがとれないおそれがある。

すなわち、ハヤブサの初列風切は、通常の、羽軸に直角方向に風が当たった場合に 揚力を発生するのみならず、翼を引いたポジションで羽軸と並行に気流が当たる 場合も羽軸がゆるやかに下にカーブしているため、ちゃんと翼断面形状ができて、 揚力を発生するのだ。

スケッチを描いてから見てもしょうがないのだが、 資料も出して来た。

尾を開いているところ。造形からいっても、 重さのバランスからいっても尾はちゃんと薄く削ってないと筋がとおらない。

翼も全部ナイフで削り出す。はぁはぁ。

翼を胴体と連結する。

今回は、ナイフを2本並べてバランスをみた。 どこに糸を張ればうまくつりあいがとれるかを調べるためである。

できあがり。翼が短いのであまりはばたかないけれど。

短い首、発達した胸の筋肉、尾と全長のバランス、 手首までと手首から先のバランスがハヤブサの特徴、という事を作ってみて認識。

前回から全く研いでない。 さすがハイス、なんともないぜ。 今、明日の出勤に備えてヒゲ剃ったところ。


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