最近、違う事を憶える速度が減っている。
原因は幾つかあって、まずひとつめは、心理的なストレス。 これはなかなかやっかいで、まず新しい事を憶えるための 集中力がかなりこれで減る。
もう一つは、パソコンのディスクが一杯なせいである。 おかげで、新しいものをインストールする場所が無い。 しょうがないのでリモートの、好きに使えるサーバにインストールしたりしているが、 メインになる手元マシンにインストールできないのはかなり便利が悪い。
最後は、選んだ課題が悪い。 ぶっちゃけ向いてない。 そういえば俺は連続濃度以上のものがダメなんだ。 位相論とかで鍛え直したので、そこからやり直したら何とかなるか、 なんて思っていたけど全然甘かった。
大変な課題には3種類があるが、そのなかで「本当に難しい」に 該当するものだ、と わしが思ったものの一つに現代数学における無限の概念がある。 わしにとっては、これがあまりに直観を超えるシステムなので、 いちいち定義に戻ってロジカルに理屈を辿らないとダメなんだ。 だから考えるのが物凄く遅くて、話にならないんだ。 カンが効く、というのは計算機で言えば、ハードウェアに組み込まれている、 というのに相当するわけで。 とにかく速いし、どこでもいつでも使える(が、融通が効かない場合もある)のだが。 それをソフトウェアで、しかもインタプリタでエミュレートしているのが、 俺における無限の実装なんだ。
こう書くといかにもヘボいな。ヘボいのにも程がある。 泣けて来る。 まぁ人生ままならぬものですから。
刀とナイフの会に出た。
非常によかった。 小田久山氏にも会った。 テレビで放映された(らしい) 「刀 対 拳銃」で有名な小田氏である。
タマなんてね、メじゃないですよ。
そこで今更ながら .50 (12.7mm) ブローニング機関銃で 刀を撃つのを youtube で見た。 この名作と言われる機関銃は、先次大戦において日本の飛行機を たくさん撃墜したものと概略同じものである事を考えて、 若干、感傷的になった。
以前、小田氏が作った削り出しのハンティングナイフを銃で撃つというのが 日本の雑誌に載った事があった。 わしが中学生くらいの頃のはなしである。 小田氏にはその経験があったので、 拳銃については全く問題無いと確信していたそうだ。 削り出しで全部ヤキが入ってるナイフと、 鋼と軟鉄の複合材料に部分焼き入れした刀では、 動的負荷への耐性という点で全く比較にならない(刀が優れている)ので、 この確信は当然の帰結である。
というか、そんな事はどうでもよくて、こう、 会えて非常に良かったです。小田久山先生。
カラスのお宅拝見 宮崎学 新樹社
意識と本質 井筒俊彦 岩波文庫
カラスの雛、かわゆすぎ
あるいは何故私は峰ではなく刃に親指を当て、 峰でものを切ろうとするようになったか。
私がナイフを貸した人のうち相当数が、 刃ではなく峰を切るものに当て、刃に指を当てて(そこで 私は素早くそれを制止するわけですが)ものを切ろうとするわけです。
何故そんな事をするのか、私にはわからなかったのですが、先程ひらめきました。
つまり、ブンカ包丁の刃の形が普通のナイフとちょうど逆なんですよ。 だから、峰側が刃だと思っちゃうんですね。