著作物の流通とは、パッケージになって値段がついて、 金銭の対価としてそのパッケージの所有権(内容の所有権ではなく) が移動する、という現象のことではない。
それは、読まれて理解もしくは記憶され、 別の著作物あるいは製品の構成要素となる、という事である。 別の著作の引用、パロディ、翻案、あるいは動機となることで、 著作物は流通するのである。
典型的な例では、論文の価値は引用の頻度で測定される。 たとえば Nature の購読にはけっこうな金額が必要だが、 Nature 掲載論文に価値があるのは、 購読にそのような多額の金銭が必要だからである、と思っている人は居ないだろう。 いうまでもなく、そこに読むに値するものが掲載されているから価値があるのであり、 科学の世界では読むに値するとは、自分の研究の役に立つ、 という意味である。
おそらくは音楽なども似た事情があると思う。 この原理は貨幣経済の慣習とかならずしも親和性が高いとはおもわないが、 それだけに、この要点を外しがちで、かつ、外すとみじめなことになる。
裏山のクズの花にやってきた今年生まれのスズメ
今年も居るよ、ヒメカマキリ。
こいつはものすごい運動神経で、ちっこいくせに走るのが強烈に 速く、しかもぴょいーんと離れた枝などに飛びつく
オオカマキリ。涼しくなったせいか、やや動きが鈍い。 普通ならこんなに近く寄ると、攻撃されるのだが。
大きな腹をかかえてギロリ。
月見した。
右は木星。スジが一本、見えるべ?
むちゃくちゃ汚い窓ごしに TSN-884 で撮影。
魚を掴んで飛ぶミサゴ 塩を摂取しにきたアオバト 何か言ってるトビ
アオバトは大磯が有名だが、どうやらこのあたりにも来るという事らしい。 けっこうな数が群れをなしていた。 木にとまると色が色だけに全く見付からない。
サシバは見当たりませんでした なんだそりゃ。一体全体、どこ飛んでるの?
なかのさんから借りました。ありがとうございます。
ちょっと内容が多岐に渡って読みにくいかな、という印象。 著作権だけに絞った方が良かったと思う。
贈与を基礎概念とした著作権に関する考察が非常に良い。 やや主張が極端にすぎるような気もするが、鋭い洞察と共に要所に具体例があって、 主張内容、文章共にテンポよく読ませてしまう力がある。 この記事の冒頭で書いたような著作物が流通するとはどうい事か、みたいな 話もカバーされている事からわかるように、私の意見は彼の主張の特殊例として 位置付けられるように思う(そう願う)。
一方、前半に収録されているマスメディア批判は、 それぞれの節でとりあげられる話題や結論に異存は無いが、 やや散漫な印象。 それよりは、著作権に関する論考をもうすこし読みたいと思う。