右ふたつはコジュケイ
ものごとが進歩するときというのは、 自分では判らないものだ。 やっている本人には、そのあゆみは 自明な事の積み重ねにすぎないようにしか思われるので、 特別な事をやったという意識は無い。
一方、それをよそからそれをみれば、 それらの部品をそのように積み重ね得た、という事自体が 驚異なのである。 結局立場の違いだが、その違いは埋めがたいようだ。
たまには一家ででかけようぜ、ということで上野。
日本の航空宇宙の歴史もなかなか深いし味わい深いところがあるのだなぁ、と 思った。幾つかポイントはあるが、 動力飛行に明治維新が間に合った事と、戦後は民間と科学目的が先導して 行ってきたというあたりが特色になっている。
有人飛行の草分け日野熊蔵と萱場製作所の無尾翼機
ゼロのプロペラ金型
国産ジェットエンジン「ネ-20」。圧縮は一段(図中39)。図中43番が燃焼室で、後段はタービン。 「橘花」は革新的なジェット推進飛行の業績としてスミソニアンにも展示が あるんだぜ。画だけど。
「はやぶさ」イオンエンジン運用日誌と、カプセル分離スプリング、 そして悲しかった「ミネルバ君」。 日誌は2度めタッチダウン後ロストした日のページが開いてある。
「イカロス」の先端マスと、「あかつき」のセラミックスラスタ
このセラミックエンジンはもっと注目されてもいい。 三菱の資料。 これまではニオブ合金を表面処理(リシコンコーティング)したものが使われていた。 セラミック化することにより、耐熱性、寿命、燃費が向上する。 耐熱性と寿命は、材料の性能によるものだが、 燃費は材料の耐熱性能に余裕があり冷却(燃料を循環させてで行う) の必要が無いために向上する。 燃焼室からノズルまで、窒化硅素の一体構造のようだ。 金星周回軌道への移行を担う、核心の技術である。金星まであと一ヵ月だ。
「みちびき」の展示もあったが、子供が腹へって早々に退散せざるを得ず、残念。
屋外展示のロケットランチャとラムダ。ラムダは模型かな。
そして、しばらく行ってない間に、一般展示もものすごいことになっている。 このホニュウ動物の剥製はハワイの富豪からの大規模な寄付だそうだ。
科学博物館は、しばらく行ってない間にずいぶん良い施設になっていた。 自然史と科学と技術の面白ワールドである。
なんか寒いので冬支度
こどもがひっくりかえさぬよう気をつけねば。 触って熱いという事は既に学習したようだが。