停電ラウンドロビン (2011/03/18)


2011/03/17

トレーラ引いて、さっそく逗子までいってみた。 ヒラコでヘルメットを調達するためである。

すげぇ注目度。

漕ぎはかなり重くなる。25km/h 以上出すな、と説明書に書いてあるが、 これで30km/h出すのは並大抵ではない感じ。これ引いて30km/h出せたら、普通に乗ったら 40km/h は堅いと思った。

あと、いうまでもなく登りはかなり辛い。なんせ、子供と乗物で20kg以上ある上に、 帰りは妻が小壷で魚を買い付け。

停電life

輪番停電である。そんな用語初めてきいた。

停電中に、冷凍のタイヤキを火鉢で焼く。 本来は電子レンヂで解凍して食べるものだが、 炭火でじっくりやればコゲめがついて、案外良い具合に 中まで熱くなる。 JCRCの景品でもらった電池ランタンを天井から吊って食卓を照らしている。 ヘッデンだけで食事しているとビバークしている気分になってくるので、 それ以外の光源は重要だ。

電気がなくなってもあまり生活水準が変わらなかったのは、意外だった。

普通に炊飯できるし、オカズも作れる。暖房は木炭とガス。 コーヒーもちゃんと飲んだ。これは、電気がきてる間に豆をひいておく。 湯は火鉢で涌かしてあるのでそれを使う。

一方、止まって困ったのはネットワーク。 これも、ネット達人の友達の話では、うちにある機器をバッテリバックアップしとけば、 普通に使えるんじゃないか、という事らしかったが、まぁこれについては改めて考えよう。

うちに居ながらにしてキャンプ生活です。案外楽しい。

壊れた petzl のヘッデンからLED基板をぬいて、ランタン風トーチに移植した。 一番電池を食うのが白熱灯だが、ランタン風のトーチはどれも白熱灯で、 しかも電池4本直列だから始末におえない。 電池4本充電するのに4時間以上かかるのに、 使うと多分、4時間もたないと思うんだ。

LEDなら電力消費はケタで少ないし、タマが切れたりしない。

エネループの良いところは電池を買いに行かなくてもいいところで、 日常生活ではこれは、単にめんどくさくない、という事しか意味しないが、 この局面においては非常に本質的な事だ。 だってうちの近所ではもう全く電池は売ってないから普通の使いきり電池を使ってたら、 電池が切れたところでお手上げだよ。

疎開だってよ

関東から脱出する人が居るらしい。 今回問題になった発電所からは、200km以上離れているのだが (うちは270km離れている)、 それでも危険なのだろうか? それならば、一体どれくらい離れれば安全だと思っているのだろうか? 関東圏ほど、どの原発からも遠い地域はほとんどないのだが (北海道の東の端とか、沖縄ぐらいだろう) いったい、どこに行けば安全だと思えるのだろうか。 関東一円が危険で、半径200km以上が人が一時的にせよ住めない土地になるのなら、 たとえば関西に疎開したとして、そんな事になったこの国に居続ける意味とは何なのか? ちなみに関西は敦賀湾に原発があって、大阪までたった120kmです。

パニックになってからでは遅い、というが、 そうじゃない。 君らがパニック。 まぁそれが判るくらいならパニックとは言わないわけで。

しかし牛乳売ってないね。馬鹿が全員逃げて居なくなり、静かになるまで待つしかないか。

原発事故情報

まず、基本的な事項を確認しておく。

時間は我々の味方である。 自家発電装置も復旧し、送電線の建設が進む一方、 熱源となる核分裂生成物は放射線を出して普通の物質に変わっていくため発生する熱量はおおむね指数関数的に減少する。 もちこたえることができれば事態は好転するのだ。

今回の原発事故を解説するわりと新しいプレゼンテーションビデオをみつけた。よくできているので、 おすすめだ。 以下、内容を部分的に日本語にしてみた。

今起きている事

よくないところ

よかったところ

出て来る放射性物質は、燃料が炎上しない限り、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム。 もっとも、燃料が炎上したらこの限りではない。

ちなみに、チェルノブイリで具合が悪かったところ

ビデオでは、最悪の事態を想定して、80km 圏内は避難してもいいのではないか?という意見が最後の方で 出されている。 この数値はチェルノブイリの燃料炎上ケースをリファレンスにしたものだと思う。 また、燃料プールは(精密な爆破などで)破壊して全部まとめて下のほうに落してしまい、まとめて水をかけて冷却するのが良いと思う、 と政府筋に対応を聞かれた時に答えた、というやりとりもあり、 興味深い。

主発表者よりも後半で質問に応答しているでぶのおじさんの方が 事態をよく理解しており経験も豊富であるように見受けられる。 彼のほうが、主発表者よりも、事態のなりゆきを楽観視しておらず、 格納容器から出ていた燃料の存在を憂慮している。


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