破局の知恵を伝える (2011/03/28)


破局の知恵

災害の規模と頻度の分布は、地震に関して言えば巾分布に従う事が 知られている。スケールをマグニチュードとした時の巾は 0.9-1.0 である。

つまりこの分布でいくと、M8以上は年に一回。M9以上で10年に一回。M10は100年に一回 起きることになる。 地上で起きる地震の20パーセントが日本で起きるので、 単純に計算するとM9以上が50年に一度来るわけです。 実際には地球の寸法や地殻の厚さは有限なので無限にでかい地震が起きるわけでは なく、サイズが上に来れば分布はダレるわけですが。

あるサイズの災害からは、発生頻度からして 文明の連続性が担保できないので、 対策をたてられない、という話があって非常に面白いと思った。

これに似た話があって、 アメリカ政府が核廃棄物を砂漠に埋めたとき、 それをどうやって表示しようかという問題を解決するプロジェクトを 記号論学者なんかを雇ってやってたことがあるらしい。 核廃棄物はその毒性をうしなうまで何万年もかかるが、 国家企業はいうまでもなく、何万年も続いた文化文明すらない、 という事をここで再び思い出しておきたい。

たとえば、インド=ヨーロッパ祖語というはなしが言語学にあって、 これはサンスクリット語とかギリシア語とか、その他西欧諸語の 共通の祖先となった単一の言語が存在した、という話でして、 つまりイタリア語やスペイン語がラテン語を直接の祖先としていますが、 そんな風にして、英語もギリシア語もロシヤ語もサンスクリット語も ある単一の言語の方言としてうまれた、というわけです。

そんなのどうやって調べるんだよ、という疑問はもっともですが、 これがよくできていてけっこう面白いのでちょっと脱線させてもらいます。 共通する基本的語彙と音韻変化の法則なんかを使って調べていくようです。 語彙が共通していたからといって、 簡単には結論が出せなくて たとえば英語に tsunami があるからといって日本語と英語は共通の 祖先がある、 などと言うことはできないわけで、 そういう事を主張する事ができる語彙というのは、 基本的によそから借りなくてもいい言葉です。 人が種として再生産する上で、父ちゃんと母ちゃんは絶対に必要ですし、 大概どこだって空や地面はあるわけですから、 それを示す言葉は大抵の言葉にあります。 だからそれをよその言葉から借りる必要は無いわけです。 もしそういう語彙が共通していたら、それらの言語の起源には関係があるんじゃなかろうか、 そんな感じで推理していくのです。

インド=ヨーロッパ祖語は、当然理論上の存在で、現時点でどこかに それを使っている人々がいるわけでも、 またサンスクリットのように文書が残っているわけでもありません。 理論的に再構築された、いわば架空の存在であり、今は影も形も無い。 ところで、それが存在していたのはいつごろの事だと思いますか? なんとたった7千年まえですよ。 つい最近ですがな。 ちょうど屋久島の縄文杉が生えたばっかりの頃でんがな。

そういえば、たった2千年でエジプト文字の読み方を知っている人は誰も居なくなり、 これを解読するのにずいぶん時間がかかりました。 それにくわえて、破滅的災害においてはそれを経験する事がすなわち 死ぬ事だったりして生き残る人が少ないわけです。 破局の知恵を伝えるのはやはり、非常に難しいようです。

2011/03/22

今日は多少放射性物質がこのあたりにも降ったらしい。

2011/03/25

せんじつ、あきばで電池と充電器を買って来た。

ぜんぜん普通に売ってた。 ほかのみんなはもっと気合い入った難しい部品を買っていて、 そんなシャバいものを買ってたのは俺だけだった。

2011/03/28

ハヤブサみにいった。鳥のほう。

いきなり公衆の面前でセクースしてた。と発言したところ、 ハヤブサからすれば、地面をはいずりまわるしか能のない人間など、 「公衆」にカウントされないので全然オッケー という趣旨のつっこみをいただいた。

なるほどそりゃそうです。

ものすごい飛翔を久々に見た。加速も凄い。あっという間にトビに追い付いて、 何度も蹴りを繰り出してて、あいかわらず凄かった。 ハヤブサは人間どもの弁当などに興味は無いので、 あそこなら、安心して食事ができる。 やはり航空戦力は大切だなぁ。

弁当と、岩の割れ目のちっこい貝。

しんきろうがよく見えたので撮影してみた。

今回の規模の地震は、既報のとおり歴史上5度ほど起きています。 ところで地球でおきる地震に占める日本のシェアは20%という話ですので、 ナイーブに計算すれば、 だいたいこれぐらいの地震が100年に一回は日本のどこかで起きるわけです。 (上の記事と若干値が違いますが、こっちはサンプルベースで計算しております) こんなスケールのが起きたら、どっかの原発はその試練に晒されるでしょう。

原発を50年使う事を考えると、こういう事故が起きる可能性は、 50%はないとしても今にして思えばかなりの程度あった、という事です。 まぁこういう事言うのは、所詮は後出しジャンケンですけどね。


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