ニイタカヤマ北壁登攀 (2011/12/09)


鳥として

空駆けるジェットマン (TEDTalks)

空を飛ぶということについて非常に真剣かつ先進的に考えていた一人に Leonardo da Vinci がいます。彼は同時代人や先人の「鳥の運動能力と体重を考えると、同様の仕組みを人間を含んだシステムとして実現するのは到底不可能だろう」という意見に対してこんな感じの興味深い考察をしています。

たしかにそれは不可能とはいわぬまでも近い将来に実現することは非常に難しい事といわざるをえない。だが、そういう人は飛行のための必要条件を勘違いしているのだ。鳥が実現しているのは飛行のための十分条件である。彼等はただ飛ぶだけではなく、空で争ったり追い詰めたり逃げたりせねばならないし、急速に離陸したり難しいところに着陸もする。鳥類の体はこういった離れ業を可能にするためにできているのであり、したがって、これを達成するための技術的なハードルは非常に高い。だが、ただ飛びさえすればいい、というテーマに集中すれば、重さや動力の条件はずっと緩くなるのであり、私が考えているのはこれなのである。

これを読んだ時は工学的割り切りというか、問題の再定義が見事だと思いました。

鳥をおいかけるのをやめて、今のような航空機ができました。しかし、ときどき「鳥のように」という出発点に戻ってくる人が居るわけです。自由であるという事自体に価値があって、その点から考えると現在の航空機といえども十分とは言えないのだ、というわけです。全くその通りだと思います。

その一方で、安全性との兼ね合いを考えると今の航空機は案外、いい落としどころにあるんじゃないかな、とも私は思うわけです。飛行で出るスピードは地上を這い回っているのとは桁で違うわけで、そうすると必要になる反応速度も桁で違ってきます。かかる加速度も数十Gと文字通り人間離れしたもので、空を自由に飛ぶには人間の肉体は脆弱でもあるし、視力も反応速度も全く不十分であるといわざるをえないでしょう。レオナルドの言うように、ただ飛ぶだけなら十分かもしれませんが。

あるいは、単に飛ぶぐらいのところがわしらに許された最大限の自由なのかもしれん。む、自由とリスクは表裏一体だから、そういう言い方はおかしいな。

2011/12/03

朝からえらい雨ですね

戦争で捕虜になった人々が、監獄に美少女と一緒に捕まってるということにして礼儀正しく過ごした結果生還したとかいう話がありますが、居もしない美少女が居ることにして暮らすメンタルの持ち主ならどこだって生き抜けるんじゃないか、とも思いました。

2011/12/05

雀も寒いので丸くなっている。

時計の夜光って撮影できるんな。こうして見ると自明で要らないような気もするが0度90度180度270度の位置に夜光が欲しいと思う事はある。12時位置で光ってるのはストップウォッチ用の針で、ずっとこの場所から動かず、短い秒針が別に隣のちっこいダイヤルで動いてる。そういう仕様でしょうがないんだが、知らん人には若干判りにくい。

昨日はビーフシチューを作ってバゲットを軽く焼いて食べた。パンが焼き立ててで皮が硬かったので包丁の刃がまくれてしまった。なんてこった。

小型の火鉢は食卓上でパンを焼けるので、けっこう便利である。なお、GR-digital 3 は強い赤外線源を撮影してもさほど色がおかしくならない(すこしおかしい)。初代では変な色に表現されて、どうも赤外線も撮影している感じだった。それはそれで面白いから使い方によっては良かったのかもしれないけど一般的に考えるとあまり望ましくない撮影結果になりがちだった。

2011/12/08

車輪のフリーハブが壊れたので新しい車輪をつくることにした。

リムはオープンプロの予定。

このフリーボデーはチタンですからね。チタン。ここだけSR-71ですよ。製法は何かな。熱間鍛造?それとも鋳造削り出し?こいつは最近の部品とは手間のかけかたが違いまっせ。そういえば軸が細くて昔ながらのロードのハブの形でもあり、綺麗に研磨されたアルミの部品であり、なんつうかこう、レース機材として呪いがかかってます。

そういえば今日は真珠湾奇襲の日だな。

真珠湾奇襲をあらかじめアメリカは知っていたとかいう妄説がありますね。わしも何か変だなとは思ってたんですよ。だって、もし知ってたら普通は待ち伏せして逆襲するでしょう。非常に重要な戦略的拠点をわざわざ先制攻撃させて、良い事なんて一つも無い。チャーチルはこれでアメリカが本気になってくれるから戦争に勝てると思った、とかなんとか言ったらしいが、そんなの勝ったから言える後知恵に決まってるだろ。

真珠湾奇襲のあと、アメリカはロッキー山脈で本土決戦するつもりだったらしいぞ。つまりカリフォルニアは捨てるつもりだった、って事だ。

俺もニイタカヤマの北壁をのぼらないと。


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