あまり家庭でみかけないけれど本当は無きゃいけない道具たち
道具は単体で存在するものではなく、それを使う技能とセットになっています。上にあげた道具類は、そういう意味でちょっと特殊な技能が使う上で求められるわけですがそれが, それら技能が特殊な存在となっているのは単に偶然によるものであり、実際には普遍的に必要とされるものなので、導入する意義は非常に大きいのです。
「本当は無きゃいけない」というのはそういう意味です.
先日、うちの上空をオオタカが飛んでいた。というか、トビとカラスに追いかけられて逃げていたわけですが。
庭の小鳥がしばしば「ツピー!!!!」と警戒してヤブに飛び込んでいるのも、単なる空騒ぎではなかったわけです。オオタカは小鳥にとっては非常におそろしい存在で、はるか上空を通過するだけであっても、それが彼らにとっては生命の危険と直結するのです。そこから襲ってきても歩いてヤブに逃げ込めるぐらいの時間的余裕があっても危険なのです。オオタカは込み入ったヤブをすり抜けて高速で飛び、時には地面を走ってまで小鳥を追い詰めるからです.
本格的な冬になったということですかね。わしも先日らい、シャツ一丁で自転車に乗るのはやめて、フリース(雨が降った時はカッパ)を着ています。
蓋をパコパコやると、口から湯気の輪っかが出る、というのをしばしば子供のころ、延々とやってたわけですが、これが今やっても案外面白いですね。英語では Vortex Ring というそうです。流体力学上、いろいろと話題の多い現象のようですな。たとえばヘリコプターのローターが意図せずこの輪っかを作ってしまう事があり、そうなると下向きの強い気流で機体の高度が急激に下がり非常に危険だとか。
2-3日まえから動画を再生するとXサーバごとぶっとんでlogoutしてしまう病に悩まされていましたが、 mplayer というツールがビデオハードウェアのサポートを使わずに素のX11の描画機能だけを使う、というオプションをサポートしているので、これを有効にすると動画を再生したときにいちいち全部ぶっとぶという事はなくなりました。mplayerを使ってもこのオプションを有効にしてないと、即死です。やれやれ。これ、デバグするのはX自体をgdbで動かさないといけないのかね。そんなことできるんけ?
これと関係あるのか無いのか知りませんが、flashplugin-nonfree (元祖マクロメディアのバイナリ配布のやつ) がブラウザを頻繁に死なせるようになったので、 update-alternatives を使って gnash に切り替えました。これで死ななくなりましたが、いくつかのサイトではコンテンツがちゃんと動きません。やれやれ.マジでflashはクソだし。silverナントカいうのはもっとクソだし。全部まとめて消えてほしい。切実に.
「紅の豚」でおなじみの飛行艇ですが, そこで出てくる航空機のレース「シュナイダートロフィーレース」は水上機のレースでした. 主人公やライバルが搭乗する機体はすべて飛行艇で, それらの航空機はシュナイダートロフィーレースを念頭において開発運用されているらしい事が物語の中で語られます. ところで飛行艇といえば浮きがくっついて水上から離着水する飛行機ですから, 普通に考えるとオカの飛行機に比べて重さでも空気抵抗でも不利です. つまり水上機のレースなんて単なるものずきの同好会になってしまうような気がするわけで, そういうレースの存在意義自体があまり自明ではありません.
じつは, これには物語では十分に説明されていない, 航空機の発展段階上の事情があったのです. これを知らずにいると 劇中に登場する航空機の先進性と優位性がよく理解できず, その結果として物語の魅力がやや薄れるように思います.
超音速のジェット機で問題になってくる衝撃波による機体の加熱と違って, プロペラ機では, 空気抵抗が速度の限界を規定しています. プロペラによる推力と空気抵抗が釣り合うところが最大速力です. ですから, 速力を増大するには空気抵抗を減らすか推力を増大するか, です. 推力はプロペラとエンジンで決まりますが, とりあえずこれはおいといて, まずは空気抵抗を減らすというところに注目しましょう.
主翼には揚力を得るという役目があるわけですが, 同時に主要な空気抵抗の源でもあります. 一方, 揚力は速度とともに増えるので高速機ではあまり大きな主翼は必要ありません. 速度記録だけを主眼におくならば, 出せる速度に応じて翼を小さくしてしまえばいいわけです. すると離着陸の時に困ります(F-104など). 主人公が「ファシストになるより豚のほうがマシさ」といっていた当時は今の航空機が持っているようなフラップやスラットのような翼の特性を状況に応じて変更する装備が未発達だったので, この制限はさらにシビアです. 高速側に設定した翼は離着陸速度も高速にならざるをえず, 結果として滑走距離は非常に長くなりました.
そんな長い滑走距離を自由に確保できるのは水上だけです. 当時は高速機を現実的に離着陸可能にするには水上機でいくしかない, という時代だったわけです. またオカの飛行機は短い離着陸距離を実現するためだけにトロくさい設計を採用せざるをえず, 水上機に対して速度では到底たちうちできなかった, という事でもあります. 劇中で主人公たちが搭乗する単座の飛行艇は当時地上に存在した圧倒的に高速かつ先鋭的な乗り物なのです.
物語にも出てくるアメリカのカーチスは機体表面にラジエータを張り付ける表面冷却という技術を初めて採用した機体で, レースでもヨーロッパ勢を圧倒した名機でした. これは別個にラジエータを用意すると空気抵抗が増えるので, 機体表面の裏側に配管をまわして水や潤滑油を冷却するという設計です. 当時の速度記録機でだけ採用された技術で, たとえば軍用機では一発でもラジエータ部分に被弾すると冷却機能が失われてしまうので, その後もあまり広く採用される事は無かった技術です.
また, 最終的にシュナイダートロフィーはイギリスが永久保持資格を獲得しますが, それに待ったをかけトロフィーを奪還すべく開発されながらぶっとんだ設計のせいでレースに間に合わなかったイタリアの「マッキM.C. 72」は1934年に, 実に時速709kmという記録を樹立しました. この記録はいうまでもなく当時の航空機としては最速で, 5年間にわたって更新されませんでした. 使ったエンジンは V12 を縦に二つ繋いだもの. 出力はじつに3000馬力に達し, それぞれが同軸のプロペラを逆向きに駆動します. また主翼, フロート, フロート脚など各所に表面冷却部を設ける設計でした.
劇中に「飛行艇乗りは船乗りよりも勇敢でオカの飛行機乗りよりも誇り高い」という台詞がありますが, これには客観的で技術的な根拠があるわけです.
現代の航空機の速度制限要因は超音速飛行による空力加熱であり離着陸距離ではありませんから, 速度を追求する目的で水上機が開発される事はもうなさそうです. カーチスやマッキを超える水上機は今後も出てこないでしょう. これは, 今後 SR-71 を超える有人航空機は(偵察衛星の発達のおかげで)開発されそうもない, という事情と少し似ています. 原作のマンガの中でもいいから, そういった事情の説明があると, もっと劇中の航空機の魅力が引き立ったのではないか, と思うと少し残念な気もするので, こんな記事を書いてみました.
昨日, 国立情報学研究所のイベントにいってきた. コンピュータで入試問題を解くというプロジェクトのやつ. 期待した よりずっと面白くて有意義だったが todo も増えた.
「ドラゴン桜」とか, プロジェクトの皆さんは読んでるんですかね. 俺読んでないけど. 物理の教師が, アインシュタインに似せたいのだがあんまし似てないというところが「アインシュタインかよwww だったら数学の教師はゲーデルがいいんじゃね?」というのとともにツボに入った記憶はある. すんません全然内容と関係無くて.
からびんかは, しばらくまえから続発する謎の軋み音に悩まされおるわけですが, その発生源は前ギアの割れ目, チェーンと次々とおかしいところが移動してゆき, まったく落ち着く暇もありません. チェーンが切れて交換してからしばらくは音が聞こえなくなっていましたが先日から再びかなり気になるピシリ音が聞こえるようになり, これはどこかが壊れているという事なのであり放置しているとろくなことにならないわけで今朝から本格的に調査してみました.
後ろの車輪が原因でした. つーかこれまじでだめだろ. やばいだろ.
もはや後輪は free wheel じゃなくなってる. そういえば free じゃないってどういうことか, と問われて何と答えるかでどういう仕事をしているかが解りますね.
今日のライフハックはこれです.
軍曹ソングを歌いながら雑務をやるとはかどる
軍曹ソングでなくとも, 「月月火水木金金」など元気系の軍歌なら何でもいけます. かーちゃんたちにはないしょだぞー.
狩る側と狩られる側というのは必ずしも固定しているわけではないのですがそれにしても人間対ニシキヘビはなかなか伯仲したいい勝負だったようですね. ニシキヘビの肉は20kgもあるとか, けっこうな人数が食われるとか, 同じ獲物をめぐって競合する関係にあるとか, そういう複数の関係性が同時に成り立っていたというのが興味深い.