うちから数十メートルも歩けば海が見えるので, 海岸沿いと言えばいえるわけだが, このほど市から津波の想定地図が送られてきたのでそれをじっくり見る. さすがに自転車でうちに来る時はしんどいだけあって, 少々の津波ではうちまで届きそうもない. まぁそれはいいんだ.
問題なのは保育園までの経路で, 普段使っている経路が一部水没する場合も考えねばならない. もっとも, 代替経路はある.
瓦礫が入ってるのとそうじゃないので津波の振る舞いは変化するのかね. 変化するなら, どう変わるのかね.
古生代と中生代をわかつのがペルム紀絶滅. 中生代と新生代の間にあるのがKT境界(Cretaceous-Tertiary boundary).
どうやら, だいたい地質時代の切り替わりには大量絶滅が起きているらしい. まぁたしかにそうだ. いきなり新しい生物がでてきて生きていけるわけがない. まず空き地ができないと. だから, 時代の変わり目に大量絶滅が起きている, という言い方は誤っており, 大量絶滅によって新たな地質時代が到来する, と言わねばならない.
現代も大量絶滅イベントが進行中らしいので, もうすぐ新たな地質時代の到来だな. そう考えると地球温暖化も愉快に思えてくるぞ. というポジティブかつやけくそなライフハックをここで提案していきたい. あと, 今の社会で割を食ってる人が, (人間の)大量絶滅を待望するのは実に理にかなった発想だ, とも言える. 自分が適当な新種に進化していきなり今の生態系に適応するなんてありえないが, 新しいニッチを占拠してから必要に応じて適応していくことならできるからね.
そういえば絶滅イベントのスケールと頻度って, 巾分布らしいね. 巾の値は知らんけど.
清算スキームが着々とできつつあるようで, 現状, うまく処理が進行中のように見えます. 大口の機関投資家が債務の額面割引に応じるとのこと.
~/.ssh/known_hosts はホスト名とそのホストの公開鍵という連想配列が一行につき一件ずつ入っているデータなわけですが, ホスト名の欄が最近は暗号化されて記録されるようになっています.
誰かが勝手に自分のコンピュータを見ても, ssh でどこに接続しているか分からないので, 安全性がよくなるというのがこの方式の根拠のようです.
この, 便利の悪さと安全性を秤にかけると, 便利の悪さが上回っている. なぜかというと, 踏み台にして次の攻撃対象を知るには, known_hosts からホスト名を拾えなくてもどっちみち
grep ssh シェルの履歴
すればすぐに分かる. だから実際にはまったく安全性は向上しない. 一方便利の悪い事はたくさんあって, シェルが ssh コマンドのホスト部分を known_hosts から補完しようとしても hash 化されているとできない.
偽りの安全性で利便性が犠牲になっているのは実にアホらしいので hash 化オプションの初期値は 「hash にしない」になっていてほしいところです. 偽りの安全性で利便性が犠牲になっている時, 俺の怒りゲージが「ぴこーん」と貯まるぜ.
なお, hash 化されている場合は, ssh-keygen のオプション -H とか -R とかを使うと, 当該ホストのデータを見たり鍵のマネジメントができます. もちろん hash なので復号はできないけど. 偽りの安全性 のために利便性が犠牲になると怒りゲージが貯まるけれど, ゲージとケージの誤用を見たときは怒りゲージではなく脱力ゲージが貯まります. むしろゲージはそもそも貯まらないのではないか, とも思いますが.
ベトナム戦争ではアメリカの航空戦力に多大な損害が出たが, ある時期, この事実を分析した結果が海軍と空軍でまったく食い違っていた.
当時は「戦闘機の仕事は 高速で飛んで遠くからミサイル撃って終わり」 というナイーブな考えが支配的だった. しかし海軍は, 航空機にはミサイルを運ぶという以上の役割が必要なのに, そのための空戦技術がパイロットに備わっていなかった事が原因であると結論した. これに対し空軍は後方警戒レーダーの不備とミサイル性能の不足が原因だと結論づけた.
海軍は当時の前提ないし原則自体が誤っている, というパラダイム転換を選択し, 空軍はパラダイム内部での対応を選んだわけだ.
海軍はこの結論を受けて, 敵方の航空戦術や機動を取り入れた空戦教程を構築し, その教程を終えたパイロットが原隊に戻って獲得した技法を広める, という方式を採用し, 空戦技術の向上につとめた.
二つの対策の明暗は歴然で, 海軍の被撃墜率は 3.7:1 から 13:1 に改善した一方, 空軍の被撃墜率は同じ期間に更に悪化した.
この, 敵対する勢力の航空戦力を意識した現役パイロットのための空戦技術教程が通称 TOPGUN であり, それがトム=クルーズさんが主演した映画のタイトルにもなった.
第4世代戦闘機の誕生を画する出来事であり, これはその後 relaxed static stability design や フライバイワイヤ, そして第5世代機の推力偏向ノズルや失速中空戦機動などにつながっていく.
間違えない奴は居ない. 今からしたら飛行機がミサイルの発射台でしかない, なんて馬鹿げてるが, そういう間違いは起きる. 最初の一歩からいきなり間違えてる, という事態も避けられない. だから間違えた時にどうするかが重要だよなぁ, なんて辛気臭いことを漠然と思ってしまいましたよ.
大きな思想や方針に誤りが見えた時は, その思想や方針からすれば危機だが, 一回り大きな立場からすればチャンスでもある. 現代の戦闘機の設計と用兵の多くの部分が基礎づけられたのが, この TOPGUN 転換点だった.
吉本隆明が亡くなったらしい. じつは吉本隆明は, 読んでない. なんで読んでないのかというと, 嫌いだからだ. 読んでないのに嫌いだ, って意味が解らないかもしれないが, 文字通りにそういう意味ではない. 嫌いな理由は二つある.
自分に解らないものを否定するのは野蛮で閉鎖的だが, 解らないものを解ったふりをしたり, 解っているつもりになるよりは文明開化してる. それからこれは俺の信念だが, スタイルは内容よりも雄弁だ. 言ってる事よりもどのように言っているかが, しばしば重要だ. 相手に解らないようにものを書いても, 自分の方が頭が良い事にはならないのだ.
俺は賢いふりをして誰かに取り入ったり, あるいは誰かを威したりしない. 俺は自分の知能を政治的に行使しない. 解ける問題は解決し, そうでない問題は「解らない」と言う. そのために自分に与えられた知能を使う.
だから彼の著作はこれからも読まないだろう. もう一つの理由は,
人柄は顔に出る.