自然から設計を剽窃する話はよくあって, ふくろうの羽を見習ってファンに毛を生やしたら静かになったとか, ひっつきむしを見てベルクロを思いついたとかが有名だけど, 最近の旅客機の翼の設計におもしろい潮流がある.
翼の上面と下面では圧力が違っていて, それが揚力となって(つまり上では圧力が少ない)飛行機は飛ぶわけだが, この関係が翼の端では崩れる(なんせ上と下を隔てるべき翼が無い). そのけっか圧力が高い下面の空気が上に巻き上がって渦になる.
これは翼全体で見れば揚力の損失であり, 同じ事を違う風に言えば空気抵抗の増大である. エネルギー収支的に言えばわざわざ翼で空気をかき回しながら飛んでることになるからだ.
つまり空気が巻き上がるのを防げばいい. やりかたはいくつかある. ひとつめは翼端を上に巻き上げる方法で, これはハゲワシなど初列風切りが上に反りかえって帆翔する鳥が使っている. ただし, これらの鳥の翼端は複数の細い翼に分割されてもいて, 発生する翼端渦も分割された小さなものになるようになっているが, そういう工夫を採用している航空機は無い.
もう一つは, 翼端に向かって翼幅を細くし, 後退角を増やす方法で, このアプローチを採用している鳥は, ツバメやハヤブサなど専ら高速で飛ぶ鳥に多い.
なんでこれが今まで使われなかったのかというと, 使える材料に制限があったからなのかな? 新型のボーイング787という旅客機の翼端がこれを使っている(raked wingtip という). 787はエンジンその他どうしても金属じゃないといけない部分以外はだいたいカーボンなど複合材料を使ってるらしい. この翼はなかなか優美な平面形状である.
鳥に比べて航空機が不利なところは, 翼端の形状を変えるのは難しい, という点だろう. 彼らは翼端をすぼめたり開いたりして形状を場合によって変更し, 低速での失速を防いだり高速での空気抵抗を減らしたりしている.
鎌倉花火大会. 場所によってはものすごい人ごみなんだけど, どういうわけか八幡宮の境内はほとんど誰もいない. マニュアルで4秒露出.
なんとなく水張った皿に置いといたら, 割れて芽が出てきたたので, この植木鉢に移した. アボカドです.
油断して見逃したらきゅうりがこうなった.
種は硬くて食べられないが, 他は普通に食べられた.
しばらくまえからゲーテのイタリア旅行記読んでるんだよ. これはすごくおもしろいよ.
そのなかに, ちょっときになることがでてきたんだよね. 自分がやりたい問題じゃなくて, 他人の問題ばっかり解いてると, 鬱になるって書いてあるんだ. 確かにちょっとやばいかもしれん. 俺の仕事は問題を解くことで, 自分がときたい問題じゃなくて他人のものばっかり解決してるわけだが, 自分の問題も何か持った方が良い気がしてきた.
サイモンシンのフェルマーの定理のBBCの番組をはじめてみたよ. こりゃ名作よのう. それにしても証明を成し遂げた Weils は大した男前よ. Andre Weil はどの口で「後世の歴史家は俺と彼を区別できなくて困るだろう」とかほざくんだ. 計算してないやつは黙ってろ. 士道不覚悟で閉門じゃ. もう死んでるけど.
いやまじでゲーテおもしろいって. ゲーテではこれが一番おもしろいんじゃないのか.
アボカド順調に生育中
アニメ. おおかみこどものなんとかいうやつ. よかった. 甲斐駒がよく描けてて感心した. 森はもうすこし暗くてもよかったかもしれないし, 南アルプス北部ということで, まぁあれぐらいでいいのかもしれないし.
そうそう, 日本のヘリ空母ですがね, こないだ飛行機で帰りしなに東京湾を航行してるのを上から見ましたよ. 着陸前でカメラ使えなかったけど.