最近シリアとかリビアとかの政治状況をみていていくつか思ったこと
ロシアが「政府軍と反政府勢力, どっちかだけを支援しても問題は解決しない」 として安保理決議に賛成しないのは, 一理あるなぁ, と思ったので.
公開日だったので遊びに行った. 海軍カレーたべた.
アマゾンの奥地に狂犬病ウィルス抗体をもっている人々が居る. そのうち, ワクチンを接種された人は一人だけで, あとは全員自然に免疫を獲得したものと考えられる.
狂犬病は, 一旦発症したら絶対に助からない事で定評があるが, これを覆す発見の意義は大きい. 免疫を持つ人は高齢者に多いので, 致命的でない程度の量のウィルスに長期間にわたって曝露されることで免疫を獲得したのではないか, という仮説が提案されている.
JPLが去年打ち上げた火星探査機 Curiosity が無事に火星に着陸した.
火星は埃っぽいので太陽電池では埃が積もったりといろいろと制限も大きいから, 今回の電源は原子力電池. 探査機の重さはなんと900kgに及ぶ. これを安全に着地させるのには, 今まで使った風船で包む方式は使えないので, 逆噴射ロケットを使うことになった. しかし, 火星の表面は一般に非常に細かい埃で被われているので, 900kgのものを安全に下ろす程度の強力な逆噴射では, 埃が舞い上がってうまく着陸できない.
そこで, 適当な高さにロケットプラットフォームは停止して, そこからクレーンで降ろすことにした. ひとつづつの手順は理にかなっているが, 全体を通してみると, とうていうまくいきそうもない気違いじみた計画だ. しかしすべては計画どおりに動作し, 見事にやりとげた.
いや, 始まったばかりなのだが.
既に火星を周回する衛星も二つあり, 探査機が非可視の時はそれらが通信衛星的にデータを中継してくれる. 既に火星にインフラがあるとか. どこまで.
ある兵器を制するもっとも効果的な兵器は, その同じ兵器であるとよく言われるそうですが, まさにそのもの, 純粋に自分と同じ相手を制するために作られるのが戦闘機, 制空戦闘機だ.
制空戦闘機の役目は相手の制空戦闘機をやっつけたり追い払ったりする事なので, はじめは遠くからミサイルを飛ばしたりしていても, それで決着がつかなければどうしても見える距離でどつきあいになる.
ところでアメリカ空軍というのはどうしたわけか制空戦闘をテクノロジーの品評会と見なしたい, という欲望を伝統的に持っていて, 新しいおもちゃを買う度に「これで空中戦は終わった」と毎回言うのである.
もちろん空中戦が終わったことは一度もなかったし, これからも終わることは無いだろう. 最新型の F22 という機種はレーダーに映らずに, 超音速で飛べるのが第一の自慢である. 超音速で飛ぶには, 普通はアフタバーナといわれる追加推進装置をつかわないといけないのだが, これを使うとばかでかい炎が機体の後ろからはみ出す. 映像的には, じつにさまになるかっこいい眺めだが, 炎というのはプラズマであるから, 剥げた自由電子が電磁波を反射するわけで, いくら飛行機が電波を反射しないように作ってあっても, 尻からでかい炎を吹き出していては全く無意味である.
だからこれを使わずに超音速を出すには, エンジンのほうもそれなりにいろいろな工夫が必要であり, それが盛り込まれているのがこの機種なのである.
そりゃ相手から見えるよりは見えない方がいいに決まっている. でも, どうせ見える距離でどつきあいになる. それが制空戦闘機の仕事だからだ. だから, 開発の力の入れ加減というか, 方向性がそもそも, 若干現実とズレてんじゃねぇか? という事が方々でいわれ始めている.
今までも優秀な機体を多数排出しているロッキード社のキモ入りの製品なので, 格闘戦でも優秀であるということになっているし, 実際そのとおりらしいが, まぁ全体としては, 「次世代制空戦闘機. まえの世代は全く無力」みたいな話にはならない, ということのようです.
「ロシア人は, 敵を自分の眼で見ることなしに戦闘が終わる, などというたわごとは決して信じない」そうだが, これに関してはまことに卓見というしかあるまい.