宇宙と地球の境界を決めるたった一つの (2012/10/09)


2012/10/08

今日も朝から望遠鏡担いで稲村ヶ崎に出撃.

サシバ, ハチクマ, ハヤブサ, オオタカなどが見えました. サシバは20羽ぐらいの群れが一番大きかったかな.

コカマキリ

おおむね今日で本年のタカの渡りは終了ではないだろうか. 今年は計1000羽以上が稲村ヶ崎で観察されたそうだ.

宇宙と地球の境界を決めるたった一つの以下同文

宇宙と地球の境界線を決めるという仕事をカルマンさんがやってくれています. カルマン渦のカルマンさんです. 地球の大気が終わって宇宙になる境目のことで, 高度100kmのところがカルマンライン.

空気は徐々に薄くなるので, 境界なんか引けるわけがない, と一瞬思ってしまうけれど, じつはそんなことはなくて, これがちゃんと根拠のある議論と研究がなされた結果だというのが興味深い.

ではどういう話かというと, 簡単に言えば流体の(つまり大気の)力やその法則よりも, ニュートン力学のほうが支配的になるところはどこかいな? という事なんですね. 空港で飛行機が離着陸できるのは, ニュートン力学よりも流体力学のほうが強いからです. 同じ手口は月では使えない. 月面では翼は何の意味も無く, ただニュートン力学の法則だけが存在している. だから両者の中間領域, 影響のスケールが入れ替わるところを境界にすればいい.

具体的にいうと, 高度 100km あたりで, 機体を保持するために必要な速度域では体にかかる遠心力の方が大きくなってくるんだって. つまり空気が薄くなるから揚力が小さくなるのでそれを補うためにそれだけスピードが必要になって, そうすると遠心力が無視できなくなるわけです. なるほどそれは確かに流体力学とニュートン力学が入れ替わる地点だね. さすがカルマン. 冴えてるな.

イグじゃないほうのアレ

中山先生が医学生理学を受賞だそうで, おめでとうございます.

物理賞は理論だけではダメで, 実験による確認が必須とされていると聞きます. ということで, Peter Higgs 先生は今年, 物理賞いけるでしょうか? 7月が CERN の実験だったわけですが.


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