情報, 推論, 痛み, 鶯饅頭 (2013/01/25)


2013/01/19

それでいつも思うんだけど, 生死を制するのはなんといっても情報と推論だな. 運も大事だけどそれは言ってもしょうがないんで. どんなに運動能力が優れていても, 感覚が鋭敏でも, 情報と推論で劣れば絶対に勝ち目は無い.

彼らは小さいので, 地面に降りると圧倒的に不利だから, できるだけ樹上を行動したい. だからこちらで都合の良さそうな通路を用意してやり, その上に仕掛ければ大概のやつはしとめることができる(これは Ray Mears のフィルムを見て知った). しかし, 今回のやつは素晴らしく警戒心が強く, こっちで用意してやった通路は絶対に使わないのである. そりゃあ大したもんだった. 間違いなく, たくさんの危険を乗り越えてきたエース級の個体だった.

しかし奴は味にはうるさかった. 未熟な実と熟したものがあれば, かならず未熟なほうを避けて食べるのである. 俺はこういう弱点を見逃さない.

比較的熟したみかんは全部収穫してしまい, 未熟な実の隣に, メジロが好きそうな完熟みかんを餌にした.

野生動物は食料を確保できる場所を新規に開拓するリスクを嫌い, 既知の餌場に執着する. 新しい餌場は見つからないかもしれないし, 見つかっても危険かもしれないからだ. この執着は非常に強いので, 一旦「ここには餌がある」と見込まれたら, 何もなくなるまで食い荒らされるのである.

だから, 時間をおけば必ず戻ってくるはずだ. 奴は歴戦の個体だからこそ必ず戻ってくる. そして腹が減って戻ってきたその時に, 未熟な実の隣に完熟みかんがあったら, その誘惑と素晴らしい警戒心のどちらが勝つだろうか?

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痛みとは何か

これは寝床で短波ラジオで聞いた話だ.

蟹は痛みを感じるか, というはなしがあって, ご明察のとおりばかげた問題意識から出発, つまり蟹を生きたまま鍋で茹でるのはアレなんじゃないか, って事らしいんだ. アホか, って話だ. 結局食っちゃうねんから, 痛いかどうかなんて, 蟹にとってはクビが飛ぶ前にヒゲそるかどうか, って話なわけで. 蟹はヒゲそったりしないわけだけど.

まぁとにかく, そういう愚劣な問題意識に根ざしているとしても, 痛みとは何であるか, という問いに自明な答えが無いことには変わりない.

なんか破壊的な刺激があったときに, 手を素早くひっこめるのは誰だって同じで, アメーバだってそれぐらいの事はやるんだから, みんな痛いんだよ, ってことにはならないらしいね. そりゃ反射だろう, と. じゃあたとえば人間の痛みにはどういう特徴があるのか? というと, そりゃ学習なんですよ, というわけです.

何が学習かというと, 痛いのはヤだから, それを次から避けるようになるということだ. 刺激の不快感という情報が保持されているのだ. そういう学習がなされているから忌避行動が可能なんだよ, と. それこそが痛みの本質じゃないのか, というわけです.破壊的な刺激と他の何かが関連づけられるためには, 刺激から抽象した情報を, どっかに保持しておかないと不可能だ. なるほどうまいこと考えるもんですな. たしかに, 反射しかなかったら, たとえば拷問なんて成立しない.

そういう事ができる生命は痛みを持っていると言っていいんじゃないか, という事らしい. なるほど.

で, かんじんの蟹が痛みを持つかどうかですが, 二つの隠れ家のうち一つはデンキビリビリくるように作ったところ, デンキのこない方を好むようになったので, どうも蟹も痛いらしい, という結論だそうです.

はぁそうですか. どっちみちうちで蟹を買うとしても冷凍やけど.

wagashi

うぐいす菓子 一人一個. 2つめの画像は後ろからみたところ.

日本画の作例をじっくり探すと, 全く正確に描いてあるものと, 色がメジロになってるだけであとは正確に描いてあるのをみかけるが, 全くメジロと間違ってる作例はほとんど無いね. そりゃそうか. うぐいすとメジロはいくらなんでも間違えねぇよな.

むしろ, 最近描かれたマンガっぽい画で, よく間違えている. なぜ間違えるのか? 鶯色がメジロの羽色だからか?

2013/01/24

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むちゃくちゃ元気でクソでかいオスだった.


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