fnet でしゃべります (2013/07/15)


危険と安全

旧軍の航空機が, 操縦者の安全を軽視した設計だったので, 戦略的にまずくなった, みたいな話はよくきくけど, あれはべつに旧軍に限った話ではなく, けっこうどこにでもある話です. F1でも自転車レースも, そうですな.

なんでそうなっちゃうのかというと, 危険を一番感じている当事者が, そういう事を言い出しにくい構造があるからだ.「これ危ないだろ」っていうと「うるせぇチキン野郎」とか言われてしまう. すごいリスク耐性を持っている人であっても, チキン呼ばわりされるリスクは冒したくないものだ. だから安全性の改善がちっとも進まない.

実際, 危険の克服には価値がある. これは間違いない. だが, これが非常に微妙な構造が成り立つ時にだけ価値があって, しかもこれが科学にとても似ているのだ.

  1. それが新しい危険であること. 既に克服された危険にわざわざ挑む事は無価値.
  2. 克服は偶然に頼らず達成されねばならない.

わざわざビルの上から飛び降りて, たまたま生きてても, あんまし尊敬されないのはこういう理由だ.

システムやテクノロジーで克服された危険は, スポーツとして魅力あるものとは言えない. これに対しして個人がテクニックと判断によって, 技術やシステムでは克服できなかった危険を回避する事は, まさに血肉に染み渡る最高の経験であり, これこそが真のスポーツなのであるが, 時代はそのような感傷を排除する方向に進むものなのである.

いずれにせよ, 技術的に克服可能であるのに, 放置されている危険に, 個人の才覚のみで挑む事は, 1の理由により, あまり価値があるとは言えず, しばしば誤った判断につながる. そんな危険のために命を落としたりすると, 何のために死んだんだ, みたいな話になって残念無念なのである.

モータースポーツでは, ジャッキー スチュワートというトップドライバーが安全性改善を訴えたことで, 状況は大きく改善されたらしい. 自転車で, そのチャンスがあったのはグレッグ レモンだったと思う. 彼が現役のころに,「ドーピングをやめよう. ヘルメットをかぶろう」と言い出していれば, 今の状況はかなり違っていただろう. 他の選手がそういう事を言い出す事はありえないか, 言っても無視されたと思う.

sky何某っていうチームは一番ドーピングに厳しいポリシーらしいけど, チームによってそういうのが違うのが, そもそも変だろ. ジャーナリストさんはそういう事は突っ込まないのかね. そういう事言うと運営から睨まれて出入り禁止になるのかね.

もちろん試合はおもしろいし, すごい走りだよ. 旅行先でもテレビでやってたから, 春のクラシックをちょっと見た. だけど残念ながら, 誰が勝ったとかタイムとかのリザルトに全く意味無い. 半年はおろか, 何年もたってから, 「あれは間違いでした」だからアホらしくて, わざわざ見る気にならないよ. それともなにかね, ランスが居なくなったら dope free になった, とでも思ってる?

俺は dope 自体, よくわからないので良いとか悪いとか言うつもりはない(まぁあんな騒ぎになるんだから悪いんだろ, ぐらいの認識と知識しかない). ただ, 運営が克服可能なリスクを放置しているから本当にダメだなぁと思うだけさ.

近況

カオス畑. これでも畑だ. 左はトマト. 右はかぼちゃ.

またしても家しゅらすこ.

串の適当なのが無かったので, 5mmのステンレス棒を1m買ってきて二つに切って片方をグライんだで擦って尖らせた. こりゃええ串ができたわ. ただ, 台所の抽出しとかに入らないから困ってる. どうすんのがいいかね.

2013/07/13

そこでわしは自分で自分に掴まって, どうにか登ったんじゃ.

guruguru

ぽもど

この2匹は違う個体ぽい

リアル充実してます

ハンミョウかな. 口に白い綿みたいなものがついているのは, うちに大量発生している白い綿みたいのつけたウンカを捕食したあとのようですな.

ばった

I'm having a talk at fnet 2013

fnet 2013という国際ミーティングが京都であって, 7/17にそこで喋ります. 参加は有料ですが, ここにしゃべりの資料を置いときます.


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