仕事再開しようと思ったが, こどもがビョーキになって今日まで何もできず.
さむまってますね. 上記家庭の事情もあって, ずーっとうちにこもってましたが. 鎌倉のくせに寒いよ.
天気予報では, よく「寒気の南下」っていうけど, そもそもその「寒気」って何やねん? って思いませんか. アメリカでも寒気が南下してえらいことになったりしてるみたいで, おかげで「やっぱり温暖化はインチキだ」とか言い出す奴も出てくる始末. ところでそもそも, 「寒気」って何なのさ. どうして南下したりしなかったりするんだよ? ということで, ちょっと調べてみましたよ.
冬場は, 地球の北のほうがまったく日が当たらない. 日が当たらないと, 冷える一方です. つまり, 真空の部屋に熱いものと冷たいものを置いとけば, 熱いものから熱(赤外線とか)が出て, 冷たいものにあたって冷たいものは温まり, 熱いものは冷えるわけで, これが両方の温度が同じになるまで続くわけだ. 同じ事が, 宇宙と地球の間でも成り立つ. 宇宙の温度は絶対温度で3度だか4度だかいう温度だから(「背景輻射」で検索してみて), この二つのうちで圧倒的に宇宙が冷たく, かつ, 大きさでいってもでかい(だから地球の温さ程度ではまったく温度は上がらない).
ほうっとけば宇宙の温度まで冷えちゃうところだけど, 地球には空気や水もあって, これが対流するので, そこまではいかない. そこまではいかないけど, かなり寒くなる. これが「寒気」といわれているものの本体. つまりあれは宇宙の冷たさなのだ.
南半球は, まんなかに南極大陸があって, これが, 「寒気」をがっちり掴んで離さない. 陸は海よりも冷えやすいのだ. あるいは, まわりが丸く海なので, これがすっぽり寒気を閉じ込めている, と言い換えることもできる. 一方北半球はそうではない. まんなかが海であり, 周囲が陸だったり海だったりして, 極をとりこかこむ条件もちぐはぐだ.
このちぐはぐのせいで, 寒気の形もでこぼこになる. ご明察のとおり, でこぼこのうち, 凸が「寒気の南下」である.
高層気象でみると, この寒気の縁のところを等圧線に沿って概略西向きの風が吹いている. いわゆるジェット気流といわれるものである. したがって, 寒気の南下とは, 言い換えれば「ジェット気流の蛇行」でもある. 下界ではこれが, 冬の季節風として観測される. 寒気が南下するときに, 季節風が強くなるのはこういう事情だ. 下に蛇行すれば, 下界ではそこが高気圧となり, 上に蛇行している箇所は気圧の谷である..
でこぼこあるいはこの蛇行は, 長期間同じ場所にある事もあれば, 移動することもある. 移動は, ジェット気流の向きにそって, 概ね西から東に動く. 下界の天気はこういう事情で駆動されているのである.
一日中火鉢で5Lぐらい湯沸かした日もあった. ビョーキだったこどもは復活した.
モフいものたちは寒くても元気ですな
ケイワタバコは, まだまだちっこい.