ナイフで必要になるのは大抵, 先っぽ数センチだという点に注目した, 折り飛ばす方式のアレはまことに偉大な発明である. 替刃には様々な種類が用意してあって, 場合に応じて使い分けることができる, という点でもアレは偉大だ. ナイフを自作する俺だが, olfa のカッターも愛用している. 愛して止まないといってもいい. 折った刃にも, そして折った刃にしかできない用途がある. それに, アレの刃つけは非常に勉強になる.
どのへんが勉強になるかというと, 薄い板を2ミリぐらいの幅で一旦荒く削って, その先にごく細い幅で綺麗な刃がついている, という2段構えの構造である. 切っ先の角度よりも, 切り込んだ時の角度は薄くなっているわけで, 切り込みが軽い. また, 切り込みの軽さのわりに, 刃先の角度は厚い, つまり刃先が強い, とも言える. 手で研ぐときも, こんなふうに研ぐと良い. これなら素早く研ぎ上がる上に切れ味も鋭い.
ご存知とは思うが, 俺は折り飛ばさないナイフも愛用している. なぜなら, カッターナイフは折り目を二つ以上のばして使うのがおっかないからである. 刃が折れそうだからである. 全く折り目の無い替刃があっても良いのに, と思う事すらあるが, それが昔からある普通のナイフなのである. 愛用していると言った手前変なはなしだけど, 一般に金属が折れる瞬間というのが俺はとても嫌なのだ. 正直言ってカッターの刃を折るのも非常に気分が悪い. できればやりたくないのだ.
それにしても, このカッターナイフの合理性を前にして, これを上回る何らかの具体的な使用上のメリットが無い限りは, 折らないナイフの存在を正当化することはできない. 俺はそう考えている. いや, 真剣な話だ. 俺はすっかり真面目だ.
切れなくなったら刃を替えれば良い, というシステムの前にはどんな名刀も原則的に無力である. これは実に20世紀的な事態だ. 生産と流通がすべてを制するのだ. これが20世紀の遺した偉大な教訓である. 21世紀だって20世紀の上にのっかって, 調子こいてる小僧にすぎない.
ところでさっき俺は「原則的に」といった. さよう. 無力であるが, 例外はある. あるいはこう言い換えるべきなのかもしれない. 生産と流通というインフラの存在はどれくらい自明な前提なのだろうか?
また, カッターナイフには手に負えない問題として, 伯耆安綱の童子切りのように六人の胴体をいちどきに切断する, というようなものがある. しかし, この問題に対しては, カッターナイフではなく別の解答を20世紀は用意しているのではなかったか? そしてその解答は六人ではなく六万人以上の胴体をいちどきに切断することができるのではないだろうか?
もちろん高速度鋼だって, 立派に20世紀の産物だ. むしろ20世紀を象徴する存在といっていいだろう. とにかくこの鋼なくしては大量生産など妄想から一歩も先に進まない. だが, 一旦ナイフの形になってしまえば, 遺跡からでてくる石器と同じである. 生産とか流通とか経済とか社会とかは無関係なのである.
前提は少ないほうがいい. だいたい最近は前提が多すぎる. 少なくとも, 見直すべき前提は多い. 俺はそう思うね.
こどもが大好きなんですが.
そういう家庭の事情はおいといて, 彼を見るといつも思い出す人物があります. レオナルドです. 彼はこういう人柄だったような気がします.
雨んなか自転車で大船までいって, また病院でケツ掘られてきたわ. やれやれだぜ.
異常なしだとさ.
当日は朝から何も食えないのは当然としても, (朝から下剤を飲みっぱなしである) 前日もやれ野菜はダメだとか種の入ってるものはアウトだとかラーメンはよくてもそばはダメで最高なのはうどんだとか, ただしネギは食っちゃいかんとか, とにかくうるせーんだわ.
何時間ぶりかに食いたいものを食いたいだけ食ったわ. 何時間ぶりやろ? 32時間ぶりぐらい?
しかしこの, 検査本番の話だけでいうと, 術者の技術次第で検査の負担が全然違うもんですな. 特にこう, 直角コーナーを曲がる時の操作がね.
この単語には鬱病と不況という二つの意味がありますが, どちらも同じ構造っていうか力学っていうか, そういうものが作用していますね. 最適じゃない, 非常にダメな状態が安定な不動点になっている, そういう力学系だという性質を共有している.
だから, 一見すると全然違うこの二つの現象に同じ語彙をあてた英語はなかなか見識ある.
第四斬鉄君は, うちの中でもまったく過不足なく非常に役に立ってくれているので, 別にもう一本何か必要なのかというと, まったくそんなことはなくて, 正直これ一本あれば包丁も要らんわ, というぐらいの勢いなんですが, それにも関わらず正倉院御物の刀子みたいなものを作りたくなってます.
最初に正倉院展みにいったときから作りたかったんですけどね.
こういう, ちっっこくてよく切れなきゃいけないものにはハイスは本当に向いてると思うよ.
鞘と柄がものすごくかっこよくないといけないんだけど, 何を使ってどうつくろうかな.
コジリとかの金具類は, やっぱ貴金属粘土かね.
豆畑
ニワシドリ的な何か
今日の工作. ナイフの柄の端材.
土星
そういえば, 昔あった xephem というソフトウェアは使ってるライブラリその他いろいろな制限があったりして, アレなところも多かったわけですが, 最近の天文ソフトといえば stellarium ですよ.
こういうのがないと空に出てる星もどれがどれだか判らないっていうのもちょっとどうなんだ, とは思いますけど.