結局昨日は100以上飛んだらしい. 今日もわりとよく観察できたと思う. サシバが59ハチクマが10羽見られた.
撮影はできなかったが, カツオドリがやってきた. 江ノ島の方からやってきて, 由比ヶ浜の方に飛んで行った. わしは何度か小笠原に行ってるのでカツオドリはお馴染みだが, どのカツオドリか, まではわからなかった.
また, 久しぶりにチゴハヤブサが見られたのもよかった. 猛禽とはいえ, この鳥は他のタカとは生存戦略がかなり異なる.
11:21のサシバ11に, 一羽ミサゴが混じっていると思ったが, じつはその一羽, コウノトリだったのだ. 千葉在住個体が猛禽に混じって海を渡ってやってきたらしい. えらいこっちゃで.
後ろの車輪が非常に具合が悪かったので, 直した. 踏み込むとフリーが変な音を出すのである.
分解したところ,フリー側のベアリングコーンに穴があいており,ボールも曇っている.ものすげぇ泥が入っている.フリー本体も動きが異常にしぶい.やばい壊したぽい. 掃除してたら, シールの間からものすごい量の金属片が出てくるんですが大丈夫なんでしょうか.
まぁとにかくがんばって掃除して油入れて組み立てた.とりあえず踏み込んでもフリーが滑らなくなった.
アンパンマンの歌が必要以上に哲学的なので苦手だという人は多い(俺調べ. サンプル数1). 悟りきったものすごい歌詞に脳髄の奥の方までぐりぐりいじくり回される感じが耐えられないのだ. しかし俺が今回言いたいのはそれではない.
俺が言いたいのは, 後半で歌われる自我を超越した涅槃の境地についてだ. これは大義を掴んで死を覚悟した人にのみ到達可能なもので, いかにもすさまじい. 社会思想の業績として, 特攻とこのマーチの関連を扱ったものが存在しているはずだ, と思って検索したら, 特攻作戦中に作者の弟が亡くなっており, 彼のことを歌ったものだという都市伝説の存在を知った.
浅はかな奴等め. その貧困な想像力のおかげですべてが台無しだ. あの歌は彼の弟を歌ったものなどではない. そのように矮小化することは許されない. あれはもっと普遍的な歌だ. 自爆するイスラム者の歌でもあり, 広場でガソリンを被って点火するチベット人の歌でもある. だからこの歌は耐えられないほどすごいのだ.
サシバ34 ハチクマ1
地震に備えて備蓄してあるアルファ米の,なんらかの期限が切れたらしいので,新しいのを発注, 届いたので古い方を消費した. 鳥を見てて昼食をこれにしてみた.
熱湯を袋にいれて,所定の時間(20分ほど)待てばご飯のできあがりである. なかなか便利良い. 出来栄えだが, ちょっとモソっとしてるが当然ながら普通に食べられる. おかずは筑前煮. 上空のトビに気をつけながらの昼食もひさびさ.
ところで話は変わるが, 起業する事の意味, というものを今の会社を始める時にじっくり考えてみた事がある. これについては, いままで言葉としてまとめてこなかったと思うが, 忘れてしまっても残念なきがするので, 最近思い出したのでメモがわりにここに書いておこう.
労働者にとって割安な仕事というものはある. すなわちそれは楽に稼げる仕事である. たしかに短期的にはそれは理想的な職場である. しかしそれには次のようなリスクがある.
必ずしも一致しないが, しばしばそれは経営者にとっては割高な労働者になっている, ということだ. それについてどうこう言うつもりはないが, 一般的に言って, それはリスクである. このリスクをどう評価するか, それは労働者個人の裁量だ. 起業すれば, 多かれ少なかれこの問題に対峙せざるをえない. したがってこの種のリスクとは相対的にいって無縁で居られる. なぜなら割安な業者であることが, 生存条件の第一だからだ.
通称そのように呼ばれて評判になっている本があるという. 自称護憲派の欺瞞を暴いてすげぇ, とかいう評判である. 以前からへーっと思っていて俺も読んでみようと思っていたのだが, たまたま近所の書店にあったので, 手に取ってみた.
啓蒙思想が政治的実践の場に持ち込まれると, 必ず酸鼻を極める悲惨な事になる. 啓けたもの, 覚醒した者が, 無知蒙昧な者共を教化指導するのが啓蒙思想である. 学問や技芸など限定的な場面であれば, それも良い. しかしその範囲を越えて, 強行性をもつ政治権力の場にそれが持ち込まれると, ただちに同じ思想が無知蒙昧な者に対する暴力を正当化する. また, 複数の啓蒙者のうちどちらがより啓けた者であるか, かならずしも自明ではない. これが左翼セクトにおける分派と内ゲバの本質であり, また, 革命における粛清の力学である.
著者の啓蒙思想によせる目はそれなりに厳しいものがある. しかし, 彼自身がその雰囲気の中で知的修練を積んだためだろう, すべてが啓蒙思想の枠内で展開されるのである. この構造上の欺瞞には前衛的な文学に仕込まれた罠を思わせるものがあり, どこまで自覚しているのか容易には判断し難いものがある. もっとも単純な解釈がもっとも正確である, という一般的に成立する原則にならえば, 著者がアホだということになるのでここではその説をとる.
何が正義であるかに拘る事は危ういし, ほとんどの場合意味がない. 問いは常に「それは儲かるか」あるいはせいぜい「それは使い物になるか」であるべきだ. 悲惨なこと, 間違ったものに対して, それがいかに誤ったものであるか, という問題には全く意味がない. いかにしてその状況に陥ったのか. したがって, どのような対策がありえるのか. これなら意味があるし, 俺にも興味が持てる. むしろ, それだけが意味がある問いである. なぜなら, 間違った者にたいして「おまえは間違っておる」と述べたとしても, 自己満足以外は何の意味もないからである. そのような言明は, 法執行者によって発せられた場合のみ意味を持つ. 正義を担保するのは暴力のみである. それゆえ暴力は法によって厳密に制御されねばならない.
欺瞞を暴いてご満悦なリベ嫌に俺はすっかり失望し絶望した. これがリベラリズムだというのならリベラリズムは断固御免こうむる.
なぜそうなるのかを問え! 社会現象においては, その背後にある力学の考察だけが意味を持つのだ. 正義など獣にくれてやれ.
山形浩生氏によるケインズのベルサイユ条約に関する論考の翻訳.
いうまでもなく, 第二次世界大戦は日本が起こしたものではない. ドイツの仕事である. しかし実はドイツが起こしたものでもないのだ. べつにどこの国だって, わざわざ戦争なんかやりたくないのである. つまりこのクソ条約のおかげである. しかるに, 誰もそのようなクソ条約を結んでドイツを戦争に追い込んでやろう, などと願う邪悪な人は居ないのである. それぞれが置かれた事情と, ちょっとした不実, 先見の欠如, 欺瞞などが積み重なって, このような悲惨な条約として結実する. そこが余すところなく描かれていてじつにおもしろい.
交渉に携わった国家元首たちの人物描写は辛辣を極めておりかつ鮮やかである. この部分を公の場で読むことはお薦めできない. また, 彼らがいかにしてこのような悲惨で無謀な条約を作らざるを得なかったか, それぞれの母国における民主主義の抱える暗黒面の描写も迫力充分である. 賠償額の盛り方も今となっては吹き出すしかない凄さである.
条約も法律も, 実効性がなくてはならない. つまり, 実際にできもしないことは決して書いてはならない. それは, 法と秩序への軽視をもたらすという点で, 単なる無秩序あるいは規定が最初から何もないよりも悪い. 結果としてどのような悪がもたらされたかは, いうまでもないとは思うが, ここで一応俺も多少の歴史の知識はある, という事を披露しておこう. すなわち, その結果として国際連盟は壊滅, ユダヤ人は虐殺され, ヨーロッパは焦土となりドイツは分割されねばならなかったのである.
非常におもしろかった.疑問の余地なくお薦めできる. リベ嫌が1500円(立ち読みだが). こっちはタダである. じつに出版という事業は厳しいといわざるをえない.
できもしない事を書いて, 立憲政治というレジームを徒に危機に晒しているという点で, 日本国憲法9条もヴェルサイユ条約である. ドイツもギリシャに対して誰も得しないし, できもしない債務の履行を迫っている. このように繰り返される過ちはすなわち我々人類が持つカルマなのであろう.
連休だがべつにどこも行かずに毎日鳥をみていた. しかしそれだけもアレなので, 庭にテントを張って寝てみた. こどもも一緒である.
まだまだ暑い. 毛布一枚で十分である. やはり空間が小さいので人間の熱でも十分暖かいという事か. 朝は夜明けとともに明るくなるので, 寝ていられないのがテントだ. 通常の家屋とテントを直接比較できる条件で比べたことはなかったので, 非常におもしろい経験だった. こどもは朝までずっぽり一回も起きずによく寝ていた. 俺はテントであろうがどこであろうが, どこでも寝る奴であるが, どこで寝ても朝までに何度も目が覚めるのであり, 都度こどもの状況はチェックしていた.
渡り鳥なし. アオバトが6羽.
スズメバチの決闘.
すごいで. こいつら, どっちか死ぬまでやるんやで. どっちも相手を殺害するのに十分以上の攻撃力をもっていて, それを全力で発揮して戦っている. 下の動画のとおり, 勝った方が飛び去った(俺のほうに飛んでくるんじゃないよ!焦ったよ. )
あとに残された奴はこうなってる.
彼女はまもなくここで死ぬ. 戦って, 名もなく人知れず死んでゆく一頭の野生動物である.
縫ったところは無事に糸を抜いた. おおむね順調なのかな.