ネンガジョー done
夕食.めっちゃ凄いで.フルコースやで.わしも多少手伝ったで.
そこの角のコンビニにキャデラックでいく,みたいなのがわかりやすい贅沢なんだと思いますが,こういうのだって贅沢だと思うんですわ.
つまり,ハイスのナイフでバターを塗ってるわけです.
無粋を承知で説明すると,英語圏で「バターナイフ」といえば切れない刃物の代名詞です.
こういう話をみかけるたびに,俺が最近思い出す場面がある.
俺はトビウオという生物が好きで,その理由はいくつかあるのだが,そのなかには魚が空を飛ぶという素人ならではの斬新な発想の具体化という要素も含まれないわけではない.しかしそれがもっとも重要な要素かというと違っていて,やはり銀色の構造色の輝きを放ちながら,完全な流線型の魚類が,主翼,補助翼,ラダーという航空機っぽい構成で地面効果を受けながら美しく滑空していくという点にその主要な魅力がある.
言うまでもないが,空には既にこれを住処としている生物がある.その優勢は何億年も続いていて,6500万年まえの大量絶滅イベントを経ても微動だにしなかった.
実際には,空ではトビウオは鳥類の圧倒的な運動性のまえに全くなす術もない.実に簡単に捕食されてしまう.これが素人の斬新な発想の現実だ.鳥類の,限界まで切り詰めた体重,体重あたりの圧倒的な筋肉の出力,翼の面積,平面形と断面形状,鋭敏な視覚とそれを高速に処理できる発達した中枢神経.これらは,空で生きていく上でどれ一つとして欠かすことはできないし,それらをすべて備えている脊椎動物は鳥類だけだ.
だから空中での鳥類の優位は揺るがなかったし,今後もこれは変わらないだろう.
そう.でかい魚に追いかけられても空を飛んで逃げれば完璧なわけよ.なぜなら空には魚もイルカも居ないから.型にはまったマンネリの専門家には絶対に思いつかない,最高に斬新なプランだ.ゴッド・ブレス・素人.で,最初の話に戻ると,素人ならではの斬新な発想,とか思っているのは何も知らん素人本人だけやね.
これだけだと,じゃあお前が思う斬新な発想ってのはどうやってできるんだよ?って思う人もいるだろう.
またそれかよ.これで何回めだ.そんなものは存在しないんだよ.人間は当たり前の事しかやらないし,できない.
その分野のすべてを知り尽くした奴が,すべてを知っていれば当然に,選ぶべくして選ぶ次の一手というものがある.
だから本人は当たり前の事をやっているという自覚しかない.
ところが,周りからはそうは見えてない.なぜなら,周りにいるのが「素人の卓見」みたいなくだらない与太を真に受けているようなクソばかりだからだ.その分野の全てを極めるなど到底できないし,そもそもそんなやる気もないクソどもだ.そいつらから見れば,自明な一手も神の選択に見えるし,自明も三つ積み上がれば魔法だ.実際に存在しているのは魔法ではない.そこにあるのは単なる情報の落差にすぎない.
どこにも斬新な発想なんか無い.神も素人も必要ない.すべては自明だ.
最近妻がこの菓子を作ることをおぼえた.いろいろ手間なところも多いがこどももかなり手伝っており,やればできるものらしい.凄い.任意のサイズで任意の味のをつくることができる.もうマカロンは買う必要がなくなった.
ゴトクが折れたので直した.
ゴトクを直すには溶接か,これしかない.なぜなら,ゴトクには直接に炎が当たるのでかなり温度があがるために,接着とかハンダなどは全然ダメなのである.
多分,溶接が一番良いとおもったが,機材もスキルも無いし,たまたま2ミリのSUS板材があったので,ドリルで穴をあけてSUSのピンとネジで継いだ.