アライグマ、むかご、リグニン、ハイタカ(2018/11/11)


2018/10/16

今年の秋のタカの渡りも終わりですな。

10月7日にはチゴハヤブサが見られました。

チゴハヤブサは、日本で見られるもっとも巧みで美しく、かつ、もっとも力強く飛ぶ鳥ではないでしょうか。

わしらの頭上をぐるぐるまわって、トンボを食べ散らかして渡って行った。

本日は最終日。ノスリをたくさん見かけました。

蝶や小鳥、サギも渡っていきます。

近況

こいつが来ていたので対処した。

なにしろ驚くべき図太さで、俺が表に出ても逃げないのである。どういうことだよ?

箱罠に入ったら蓋が開かないように針金などできっちり固定するのが肝心ですね。

今年の収穫。毛虫入り。

クモの糸についたキノコの胞子と、ヒマワリの種の薄皮の導管。

導管の内側には圧力にたえて管がつぶれるのを防ぐためにコイル状の構造が普通は入っている。この構造はリグニンというフェノール系樹脂でできており、非常に強い。

リグニンは機械的にも化学的にも安定で強い材料であり、セルロースとともに植物の繁栄を支える基盤となる物質である(セルロースが引っ張りに耐え、リグニンが圧縮に耐える。ちょうど鉄筋コンクリートの鉄筋とコンクリの分業と似た分担になっているのだ)。

石炭紀の終頃に、菌類のなかにこのリグニンを分解する酵素を備えたものが現れた。これによって植物の木部が完全に分解されるようになり、石炭紀は終了した。

つまりもう新規の石炭はできない。なぜなら、木が枯れたり弱くなったら菌がこの樹脂まで全部分解してしまからである。したがって、石炭紀は二度と来ないのである。もっとも、植物が新たな物質を発明するような事があれば話は別だが。

もちろん人間にもリグニンは分解できない。人間にはセルロースすら分解できない。牛がセルロースを分解するように見えるのは、彼らが腹の中で飼っている微生物のおかげである。

理系ぽい棚です。

ほぼこれ以上の説明を必要としない紅葉の仕組みです(ウルシの葉っぱの断面です)。黄色はカロチンだってな。普段は葉緑素で見えないんだけど、葉緑体以外を守るために常に存在している色素らしい。いっぱい集まりゃオレンジに見えるわけです。これとは別に赤い色素を持った細胞もあります。

自作LED照明の説明です。オリジナルのoハロゲンバルブの、足(端子)の先からフィラメントまでの寸法が、LEDユニットの発光部までの寸法と同一になっています。また、端子と発光部は光軸に直交する同一平面上に配置されています。これは照明光学系の設計上絶対に満たさねばならない条件です。まず、こういうのを考えるのがすごくおもしろいわけです。

端子のシャフトを正確な位置に正確な太さで頑健に作成するのはかなり大変です。位置で0.1mm太さで0.05mmの誤差に収めねばならない。実は端子は断面が丸ではなく半丸に作ってあって、製造の容易さと本体側の端子寿命にも配慮した形状になっている。このへんはかなり頓知を効かせてうまく作ったという自負がある。

位置の調整は種を明かせば簡単で、端子を本体側にぶっ差した状態で赤いボードに接着し、位置決めをしてから糊を盛って追加の赤いボード部材を上から載せました。要するに現物合わせですわ。そりゃ合うに決まってるって。ははは。

鳥の羽です。シャフトから伸びているフィラメントにブレードが生えている、という2回分枝する構造です。

ブレードには根元に薄い膜があって空気が漏れるのを防いでおり、シャフト側のブレードは先端に複数のフックが生えていて、反対側のブレード先端の、フィラメントと平行な方向に屈曲した区間にフックされることで、ベルクロのように隣接するフィラメントを結合する構造。

シャフトはハニカム状の構造をもっていて、様々な方向への圧縮、引っ張り、ねじりなどの応力に耐える軽量な構造になっている。

よくみると分枝したフィラメントだけでなくシャフトにもブレードが生えており、フラクタル的に同一の遺伝子の使いまわしが行われているのではないか。これは、その箇所の遺伝子を特定していじったら全部のブレードの形状などが変化することなどで確かめられると思う。

2018/11/03

月とハイタカです。

今日の分です。最近、ハイタカの渡りを見に行ってます。

2018/11/11

今日も論文をやっています


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