GIMP 関係の小技とか


View

いつの間にやら 画像窓を幾つか出せるようになっていた. ひょっとすると 1.0 の頃からあったのかな? ChangeLog みると, どうやらあったみたいですな(笑). 知らなくて使ってなかった.

小さい画像をいじっているときには, 原寸で, 大きい画像の時は全体を表示できるようにして, 作業画像以外に画像窓を一個, プレビュ目的で出しておくと 良い感じ.

小さい画像の時は, 拡大して作業していると 実際のサイズになったときの印象が掴みにくい. そんなときに, 画像窓をもう一個出しておくと作業がリアルタイムで そっちの窓にも反映されて, できあがりが直ちに確認でき, 非常にやりやすいのだ.

そっちのプレビュ窓は, なんせ完成状態のモニタなのだから, 選択範囲やレイヤの角, ガイドなどは表示しないようにしておこう.

この項で挙げた処置は全て, View以下のメニューからアクセス可能.

ファイルまわり

最近のファイル周りの改善は著しい. 昔は, 例えば gif でセーブするときにいちいち Index color に変換したもんだが, 今じゃ ".gif" でセーブするだけで全てを よしなにやってくれる.

レイヤを toolbox に引っ張って行けば, そのレイヤを新しい画像として ひらく. 同様に, 画像窓に持って来たら, こんどはそのレイヤがペーストされる. たとえばレイヤ窓で 「可視レイヤの統合」を実行し, これを新しい窓にひらいて適当に サイズを調整してセーブする, というのは, わしがいつも w.l.o.j のタイトルバナーを描くときにやってることなのだ.

もちろん, ファイルマネージャからアイコンを toolbox に持って来れば ファイルをひらくぞ. ただし, 現段階では ".xcf" をダブルクリックすると GIMP がもう一個起動しちまう. これはダサイね. なんとかしないとね.

解像度

印刷を念頭においた商用の製品で, 解像度などがどういう風に扱われているのか, 「写真屋」などをほとんど使ったことがないので解らないのですが, GIMP でも 1.1 では解像度が設定できるようになっています.

現在作業中の画像の解像度を変更するのは Image > Scale Image... のダイアログの中の解像度を設定し, 表記も デフォルト (多分 pixel) ではなくて好きな単位にします.

画像の実寸を画面上で見たい場合は, このあと View > dot for dot を off にします. 画面の解像度を適当に設定 (デフォルトでは 72dpi になっている) しておけば, 画面上に画像が実寸で表示されます.

なお, 上記 "dot for dot" の設定を変更すると, 測定ツール (toolbox 中のコンパスの画) の出力や レイヤのサイズ変更も, お好みの印刷寸法表記 (普通は ミリメートルでしょうね) で得られます. これは, 印刷原稿を作るときに非常に便利です.

去年の年賀状を作ったときは gimp-1.0.x だったので 傍らの xterm に bc を常駐させて作業したことを考えると, こういう細かい改善は非常にありがたいですね!

なお, 解像度は画像のプロパティとしてセーブ/処理されます. XCF ファイルの読み込みルーチンは, 知らないプロパティが あったときにエラーを出して, skip し, 次のプロパティを 読みに行くようになっているので, 解像度込みの画像も原則的に gimp-1.0.x で読み込み可能です.

klogd local exploit bug

Red Hat から fix な rpm を取って来て, そのまま当てる. ちゃんと Red Hat 5.x の fix も rpm で提供されているところが 素晴らしい. rpm -U して /etc/rc.d/init.d/syslog restart で再起動.

ケソキュウ

に関係無いことばっかりやってるのもアレなんで, とりあえず, 論文の原稿に書いた式をそのまんまで読み込んで parse するコードを emacs lisp で書いてみる. で, それを元に, 真理値分析とかポーランド記法 (関数がまえにあって, 引数がその後ろに並んでる表記. lisp 式みたいに.) の論理式を生成するとかを, やらせてみた.

人が書く論理式は, 必ずしも計算機に読みやすいようにはなっていない 上に, 人が書いたのを処理するんで, エラー処理をちゃんとしないと いけない. 人間は, というか, ワシは馬鹿なので, 論理式にならない 記号列をのたくったりするからのう. だから, そういう記号列を parse するルーチンを書くのはしんどくて嫌だった. 特に, こう, カッコが余計にあったり, 適当に省けたりする上に, 文法的に正しくない式の時はその旨言って停止しないといけないのは 大変だ. だから, このルーチンだけで 2日かかってしまった. これはワシとしては驚くべき事で, というのは, 一日で完成しないプログラムは これまで放置プレイと決まっていたのだが.

おお, ちゃんと動くぞ. むー. 頑張れば紙のノートとか要らず, 全部 emacs 内部で済ませる, しかも手計算無しの 研究環境を作れる? こう, つまり, なんつうか, tex で何か書いたら, それをそのまま例えば微分/積分してくれたりしたら, 便利じゃないすか. へろっと書いた論理式を範囲指定して, "M-x proof" とか, 妄想としては, そういう感じだ. ちゅうわけで, 次は証明っすかね.

うむー. エーベルソンとサスマンの「プログラムの構造と実行」は, 最高に面白いな! 金が無くて 上巻しか買ってないのだが, これは下巻も買わねば! いまだかつて, プログラミングがこんなに面白いと思ったことはありませんよ.


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