最近, 時々サーバを作ったりメンテしたりする仕事があるのだが, 各種のセキュリティ上の不具合とかいろいろ面倒なので 新しく作成するノードには Linux で Debian を使うことにした.
その理由は幾つかあるが, なかでもセキュリティ上の不具合への対応が 非常に正直でマジメで迅速なことが最大の理由だ. これと関連するが, その先進的といわれるパッケージ管理も 興味をそそられるところだ. 今は rpm なシステムなのだが, 結局よくわからなくてめんどくさいので 全部野ビルドしてるわけで, パッケージ管理の恩恵を全然受けてない. 自分でパッケージを作るオーバーヘッドが小さければ, 複数のサーバをメンテナンスするのもずいぶん楽になる.
もうひとつの理由は, 友達がみんな Debian なので, わかんなくなったら いつでも訊けるということだ.
わしの場合, インストール前にやることはほとんどない. どうせディスクには Linux しか入れないし, パーティションは /boot, /swap, / の 3個でキマリだし. あ, そうそう, ネットワークカードは何が刺さってるかだけは 箱を開けて調べといた方が良い.
インストーラは武藤さんの「徹底入門」の CD 1 を使った. bootable CD なので, cdrom から起動していっちょあがり. フロッピは一切必要無い. もっとも, ハードウェアの設定で起動ドライブの優先順位を 適切に設定し, cdrom から起動できるようにする必要はあるかもしれない. インストールした印象では, 多分, ヰンドウヅ よりもずっと簡単で, ソラリヌよりも簡単って感じ. 理由は後述.
あとは, 「何に使うのか」といったことを予めある程度決めといた方が良いとか そういう常識的な事でしょうか. ま, Debian は柔軟性が高いので, あとからどうとでもなるわけですが.
画面に出て来る説明を見てれば, 特にミョーなノウハウが無くても 普通にインストールできるようになっています. 簡単です.
高速なネットワーク環境があれば, セキュリティ上の配慮からも ネットワークインストールが望ましいっす. これも簡単にできるようになっています.
cdrom から起動したごく初期の段階で装備したネットワークデバイスが認識 されれば, 以後のインストールは全部ネットワーク経由で可能です. そこがダメでも, インストール過程にある デバイスドライバの設定の段階で, 装備したネットワークデバイスをサポートしている デバイスドライバを選択すれば, ちゃんとネットワークデバイスが認識され, それ以後 パッケージをダウンロード先 (ftp.jp.debian.org など) から取得してインストールが完了します.
ほとんどのネットワークデバイスが別体のデバイスドライバ (カーネルモジュール) として提供されているので, 大抵のカードは普通に使えるでしょう.
DHCP が使える環境ならば, 当り前ですがほとんど作業は不要で, ダウンロード先を 設定するだけです. ダウンロード先は, さすがに近くに高速なミラーがあったので それを使う設定にしたわけですが, じつはデフォルトのままでもオッケーです.
このように, ネットワークインストールが非常に簡単にできるので, 一旦インストールしてからパッチを当てたりする作業が全く要らないのが とても良い. ヰンドウヅ や ソラリヌは CD でインストールしてから 巨大な バイナリパッチを延々と当て続けねばならないというアホ的世界である. ソラリヌでは zsh をインストールしてからまとめてズゴっとやれるわけだが, ヰンドウヅなどはいちいち人が付いててチコチコとマウスでナニしてやらないと いけないのであり, 鯖的用途には皆目使いモノにならないと私は思うのだがどうだろうか?
なんか, インストールするパッケージの選択段階で簡単な方を選んだら 勝手にメールサーバが動いてたりした. あと, sunrpc も動いてる. あとで閉じよう.
こんな具合で, debian のインストールは普通の AT 互換機なら, マジで簡単です. ノートの場合はどうなんでしょ?