新しいノートぱちょこんを買った (2020/08/11)
4年使ったらさすがにかなりくたびれてきたし、32GBメモリ搭載モデルが発売になり、画面は1.5倍、コア数は倍、メモリも倍、
ssd も倍になっているので、まぁ、買うか、となりました。
https://github.com/nw2190/Arch_Installだいたいこれに沿ってやっていけば間違いない感じですが、私のやった作業順序概ね以下のとおりです。
- まずWindowsを起動し、BitLocker を解除して暗号化を全部やめる。これをやっとかないとあとでインストールするドライブが見つからないなどの問題が発生するようです。管理者権限でシェルを起動し、
manage-bde -off C:
としますが、時々進捗を確かめる必要があるかもです。
- インストールメディアの入ったデバイスを本体に接続した状態で電源投入直後F2をタイプして入るリッチな Bios画面で Secure Boot をオフに、ドライブのモードをraidからahciに変更する。起動ドライブの優先順序を変更しインストーラを一番上に。ついでに電池の充電なども設定し、腹8分で充電をやめるようにします。こうしておけば何年でも電池がもつのです。
メディアを接続しておかないとバイヨスのメニューに出てこないと思います。
- 光学ドライブからインストーラ起動してインストールしていきます。以前はnetbootしていましたが、うまくいかないときにプロトコルアナライザで様子を調べたりするのが楽しかった時代はもう終わりました。インストーラは Bullseye の alpha 2 スナップショットを使いました。 stable のカーネルでもインストールはできますがXが動きませんでした。
- ローカリゼーション無しの locale=C で要るものだけインストール。キーボードも素のUS配列なのでそのままいきます。
- ネットワークは有線を使用。USBにつなぐRJ45穴のアダプタを買いました。
インストーラが一撃でネットワークを見つけてくれます。
この機種は穴もUSB type C が二つしかなく、そのうち一つは電源が使うので、実質一つしかインタフェースがないから
USB-C から四角い昔ながらのUSBの穴4つに分配するタコ足も買った。
- インストール終わったらGRUBからシングルユーザモードで起動し、root でコンソールログインして
/etc/locale.gen の ja_JP の行(あるいは必要なローカリゼーションの行)を有効化してコマンド locale-gen を実行する。
locale がないと 各種デスクトップツールが起動しません(つまりコンソール以外シェルも無い)。
- 私のインストール手順がこうなっている理由は、日本語ローカリゼーションを選ぶとキー配列もjpになったりして異常な面倒があるからです。
- 一般ユーザをsudoers に追加
- ここまではずっと有線LAN接続です。
/etc/apt/sources.list に contrib non-free を追加して apt-get update して firmware-iwlwifi をインストール。これで無線も使えるようになるはず。
- 再起動
- wifi もXも動いて普通に起動します。
- 4コア8スレッド3.8GHz すげぇ速いです。まぁメモリは32GBですが。メインで計算に使っているマシンの7がけぐらいのパフォーマンスなので凄いね。
- 周囲の明るさで画面の明るさを自動で加減してくれます。
- 電池駆動のときはクロックが凄く落ちます。これはどこで調整すればいいのでしょうか。
まえのモデルではwifiのモジュールを蓋をあけて交換したり、そもそも日本での扱いがなくUSから転送代理業者経由で取り寄せるなどかなり面倒でしたが、
これは普通に日本で売っているし、変な改造も不要です。
システムがBullseyeなのでいろんなものがかなり様変わりしています。IRB がちゃんと emacs で動かないので
諦めて pry に移行しました。 inf-ruby mode は irb が前提なのでヒストリの取得などに使う正規表現を改める必要があります。
(defvar inferior-ruby-prompt-pattern "\[[0-9]+\] pry(.*)> *"
"prompt regex pattern of ruby interpreter.")
俺が作ったpry用正規表現は上記です。これを設定しないと履歴が動きません。
莫大な echo back を抑制する設定も必須ですが、これは pry ではとても簡単に作れて、
Pry.config.print = proc { |output, value| output.puts "=> #{value.inspect[0..2000]}" }
これでできあがりです。このへんの説明は全部 github にありました。
しかし高階関数は何でもアリですな。
いやーしかしいいですよこの機種。なんといってもこんなかっこよくて高性能だけど、 Dell だから笑って許してもらえる。
人々の嫉妬を掻き立てずに済みます。
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