写真談義(2006/01/26)


尾白川

吉川さんと氷を登りに行った。 前夜発の日帰りで。場所は3度めの尾白川。 といってもそのうち登れたのは2度だが。

かわせみ

コニカのフィルムがなくなるそうな。なんてこった。

コニカのフィルムは、昔、サクラカラーといって そのネガカラーの感度400版は弱い光の場合の赤の感度がよく、 赤い星雲(Hα 656nm)を撮影するのに比類なき威力を発揮したものである。 フジクロームは弱い光に対しても全域でそれなりのカラーバランスを保っていたが、 ネガは全然ダメだった。 また、ポジフィルムはフィルムもプリントも高いので、 サクラ400はカネのない天文者の友だったのである。

そんなかつての熱い記憶が甦って来たので、 久しぶりにカメラ(みのるたx700)に300mmF4.5を付けて、 コニカの400 24exp を入れて野川に行ってみた。 300mm F4.5 の手持ちでは、なかなかまともな鳥の写真は難しいのだが、 ダメもとでね。

いつもの場所にカワセミが居たので、徐々に接近していくと、 俺の前に出て来たデジカメオヤジが接近しすぎてカワセミは「ぴー」 と鳴いてよそに行ってしまった。 くそ。 へたくそオヤジめ。 うせろ。

コサギがこっちを意識しながら川の中をうろうろしつつ餌を漁っているのを 撮影などしつつ、待つ。

しばらくすると、そのかわせみは定位置に戻って来た。 そこでじっくりとにじり寄りつつ撮影する。 カメラ慣れしてるのかな? 10mくらいまで寄る事ができた。 そこに直射日光が当たって素晴らしい画になった。 全身が青と緑に輝いている。 凄いぞ! ところがここでフィルムが全部なくなったので、引き上げる。

あまりにもありがちな展開。

カワセミは、引き上げるときもわしのことは全く無視でじっとそこに居た。

また天気が良い日に行けばいいや。 こんくらいの撮影条件を掴むなんて、楽勝だよ。 しかし野生動物撮影は野川ごときでもかなり寒い。

全部使い切ったので、 帰りに速攻、フィルム買った店で現像をたのんだ。 今日できあがる。楽しみだぜ。うひひ。

2006/01/25

今日は取締役会をやった。 代表取締役を辞任した。 後任は同僚。

カワセミの写真は素晴らしいデキだった。 さっそく大のばしにするぞ。 アナログばんざいだ。

俺は写真をとっても大抵プリントすることなく 映写機で見て終りなので、 紙媒体に出力されたものを見るのは久しぶりだ。 近頃は写真もプリンタで出て来るもようで、 なんかヘンだなと思ってルーペで見ると画像が小さい四角のドットでできている。 これじゃ結局、どのカットでピントがちゃんと来てるのか、 ネガをルーペで見ないと判らんじゃないか。 萎えるぜ。アホか。

久々にお道具箱を開いてカメラやレンズを掃除した。

ブロワがそろそろヘタってきた。

28mm F3.5 50mm F1.4 135mm F2.8 の3本は以前使っていたボディ minolta XE と一緒に父が買ったものだ。 この3本は MC という種類。 その後 300mm F4.5 を新宿の中古カメラ屋で買って、現在に至っている。 これは MD TELE ROKKOR と書いてあり、 MC とはボディとの露出連係方式が若干違う新しいレンズらしい。 XEのボディは寒くなると露出がおかしかったが、 しまいに俺が冬山で壊してしまい、レンズ資源を使い回すために、 当時 minolta の手動焦点機の最高機種だった X-700 というのを新品で買って、 その場でファインダを全面マットに交換した。 ついこの間のような気がしていたが、 実際にはもう10年以上昔のことだ。 FM2に乗り換えるかどうか、一瞬迷ったが、 ニコンはレンズも高くてこれだけ買い揃えるのは経済的に無理なので、 決断は一瞬で下った。 だいたい、カメラで本体と言えるのはレンズの方で、 ボディなんてフィルム入れとくための、たかがハコじゃねぇか。 そのくせ価格表示には「本体」とか書いてあって、根本的に認識間違ってるよ。

一番よく使うのは、なんといっても 1.4 の口径比を誇る 50mm で、 探検行動では手持ち三脚ナシなので、昼間も開放で使う事が多い。 28mm と 135mm はあまり使わないな。 結婚式の写真なんかをたまに頼まれたときに、出番がある程度。 300mm はだいたい双眼鏡相当の望遠効果だが、 口径67mmは俺の持っているレンズ中最大で、 天体撮影や野鳥の撮影でけっこう出番がある。 おっと、番外でタカハシの天体望遠鏡 FC-50 がある。

他に、 コンタックスの T3 というコンパクトカメラがある。 コンパクトカメラのくせに猛烈に高くて8万円くらいした。 よく考えたら、X700より高いじゃないか。 ツァイスのレンズが付いてるというのにだまされて買ったが、 自動焦点がヘボくて、ときおり背景に焦点が合った写真ができて ムカつくので、あまり使ってない。 だいたい、写真撮るなら焦点くらい自分で合わせるべきじゃないかと オジさんは思うわけだが、どうよ。 そもそも焦点合ってなきゃツァイスもクソもねぇし。

CONTAX と書いてあっても、本体を作ってるのはヤシカ(キョーセラ)だ。 ガワはチタンでも中身はエンプラだし。 というか、とっくにもう作ってないや。わはは。 だいたい、結像光学系と、合焦、眼視光学系が別になっているものは 信用できないから嫌いなんだ。

だが、コンパクトカメラには侮れないものがあるのだぞ。 まず、小さいのでポケットに入るので、冬山でも手軽にちゃんと保温できる。 低温環境で一番最後まで生き残るカメラだ。 それから、片手で操作できるので登攀行動中の撮影も楽勝だ。 そのくせ高級デジタル一眼レフより画質が良いぞ。 もっとも焦点が合えば、のはなしだが。

2006/01/26

ついでに、昔の写真を漁って、 ヘール ボップ彗星と皆既日食の写真を掘り出したので、 これも大伸ばしにすることにした。 両方ともネガカラーである。 ネガカラーは露出が多少おかしくてもけっこうちゃんと写るものだが、 その性能を逆用して、明るさの範囲の広い対象を撮るわけです。 彗星は核と尾の明るさが大きく異なるし、 皆既日食でもコロナ外縁と内側で著しく明るさが違う。 そして、露出を変えて何度か撮るわけですね。

そうするとどれが一番いいのか結局良く判らないのが何枚もできて、 あとで悩むことになります。

しかし、それをやらないと、今度は「もう一段絞った方が良かったかも」 というのに悩まされる事になるわけですが。

全く写真って趣味は気苦労が多いものですな。 カネができたら eos のデジカメでも買うかな。 俺、本当は F1 が欲しかったんだ。


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