まむしちゃん(2007/08/28)


めろーね

22:35 >%xxx:fujita< メロンとかパイナップルとか食べると
22:35 >%xxx:fujita< 舌にピリピリくる事がありますが、
22:35 >%xxx:fujita< あれは何すかね?
22:37 <%xxx:kmuto> パイナップルにタンパク質分解酵素がある というのが書かれてるな
22:38 <%xxx:kmuto> つまり食うごとにパイナップルで口内の粘膜が破壊されてるということか
22:46 >%xxx:fujita< ピリピリは
22:47 >%xxx:fujita< つまり痛覚ということですかね
22:49 <%xxx:kmuto> のようですな
22:50 >%xxx:fujita< メロンにもその酵素があるんですかね
22:51 <%xxx:kmuto> ですね
22:51 <%xxx:kmuto> 軽い口内炎 か
22:52 <%xxx:kmuto> そうかメロンにこれが含まれてるとゼラチンで固まってくれない のか
22:52 <%xxx:kmuto> おもしろいな
22:52 <%xxx:kmuto> あ ククミシンだな
22:53 <%xxx:kmuto> お 日本で発見なのか

大勝利

わしの方が先に書いたので、 Paul Graham にビミョーに勝ったということで。

わーい。

ひれかつ

豚ヒレ肉を買ってきて、よく、ローストポークにしているわけですが、 このたび、妻が「豚カツが食べたい食べたい食べたい食べたい」 というので豚カツにしてみました。

ヒレ肉は、よく肉屋で売っている、棒状のブロックです。 単価はタイムサービスで250円/100g。普段は350円/100gで、 豚肉としてはブッチギリの高さ。350円からすると250円は安い気もしますが、 豚肉としては、それでもけっこう高い部類ですよね。 某地方産の黒豚がどうとかいう、 やたらな付加価値がついたものもありますが。

ちょっと話はズレますが私は基本的に、黒豚がどうこうといったてあいの、 自分でチェックできないスペックは信用しません。 食べて「うわ、これ全然別モノでんがな」という違いが無いかぎり、 普通の白豚にそういうシール貼って売ってもわからないわけです。 判らなければ、インチキがあるのが普通ですからね。

ところでヒレとかバラとかは、これは食えば全然違いますし、 そもそも見ただけで違う構造なのが判りますから、これは 誤魔化しようがないわけで、 あとはその食品としての内容にこちらが価格相応の価値を見出すかどうか、 という話になります。 「どうせインチキがあるんだろ」と思って買うのとくらべると、 これならだいぶスッキリ爽やかです。

豚カツの作り方は、基本的に、目黒「とんき」方式としました。 とはいえ、うちにはあんな巨大なテンプラ鍋も無いわけで、 そこは妥協と工夫が必要になります。

まず、肉を所定の寸法に切ります。 とんかつソースをかけて食うよりも、塩コショーでいこう、 というのが既定方針で、ならば最初にそういう味をつけておくのはどうか? というのを妻が私の実家でおぼえてきたので、 それで。

そこに小麦粉を振ります。

卵をといたのと、パン粉を入れたボールを用意します。

肉に卵をからめ、パン粉をまぶし、これをかたっぱしから揚げていきます。 油に肉が直接触れるとカツレツにならないので、 そういうことのないよう、万全の注意を払いつつ、素早く行います。 ここはやや、集中力と熟練を要する工程です。 また、パン粉をまぶしたらすぐに揚げないとパン粉が寝てしまい、 仕上りの外観が劣ります。 「とんき」では、この工程と揚げる工程を一人の調理士が担当します。

うちでは、小型フライパンに深めに油を張って揚げるので、 どっちみちパン粉は寝てしまうのですが。

揚がったカツは下に紙を敷いた網にとり、油を切ります。

野菜を盛った皿にもりつけて、食べます。

お。けっこうイケますな。 コロモが肉の味を閉じ込めて、良い感じにできあがっています。 また、塩加減も悪くない。 妻は大感激です。

さて、作ってみて判った事だが、 豚カツ屋によくあるヒレカツは大抵、あれはどうやらヒレ肉からなる カツレツではないのである。 肉屋でヒレのブロックを見た時から、疑念はあったのだが、 このほど確信に達した。 というのは、今回、うちで作ったのと形も味も全然違うからである。 ヒレ肉のカツレツではなく、「ヒレカツ」という (やや紛らわしい)料理の名称なのであろう。

このように、「どうせインチキしてるんだろ」と思わずに食べられるので、 外食よりも自炊が良く、 同様の理由によりプログラム製品もオープンソースなものが良いのである。

まむし

大多数の人々が出会う可能性のある毒蛇というと、 まむしであろう。 私は「ツール ド おきなわ」というレースにでたことがあって、 その試合で雨のジャングルの中を一人寂しくケンネ状態で走っていると、 道端からハブが出てくるんじゃなかろうか、 そいつがジャンプ一番、この売り切れた脚にかみついたらどうすればよいのだろうか。 とてもハブのアタックに反応する脚なんか、残ってないよ。 そもそも、そんな脚があったらチギレないよな。 となれば、やはり急いで口で吸うしか無いのだろうか、と 幽体離脱したまま馬鹿な事を考えていましたが、 結局、ハブは出て来ませんでしたので、 見た事のある野生の毒蛇はまむしだけです。 一応、ヤマカガシも毒はもっているようですが。

先日、近所をぼーっと自転車で走ってたら、 まむしが路上でのんびり日光浴(?)をしていました。 まむしは他の蛇と違って、度胸が座っていて簡単に逃げたりしないので、 写真を撮ってやろうと思って引き返したら、 くさむらに逃げました。 まだ小さかった。

ちなみに、マムシ、ハブの毒はタンパク質分解機能があり、 といっても酵素ではないので 冷却したり温めても活性があまり変わらないそうで。 だから、 「ナイフで切り裂き急いで口で吸う」のは良くないのだそうだ。 顎の先端に折り畳み式の長い歯があり、歯は管になっていて、 その中を毒素が通るのである。 なんと念の入った作りだこと。

経験談によると、きちんとした治療をうけたとしても、 余後もなかなか大変だ。 ええかげんな事をしたり、治療が遅れると組織が壊死したりもする。 また、体幹部を噛まれると非常に危険だ。 たとえば、首を噛まれると腫れで窒息するおそれがある。 噛まれないだろそんなとこ、と思うかもしれないが、 知らずに家の中に入ってたのをうっかりこっちがその上に寝転がって押し潰して 逆ギレされて噛まれたとか、そんなケースも多く、 ありえない事ではない。

マムシは卵を腹の中でかえして、 子供を産むのである。 交尾してから出産まで、一年ちかくかかるのである。

ホオジロ鮫は6mに育つ、大型の鮫。沿岸沖合いに生息する。

鮫やエイの仲間は Ampullae of Lorenzini という感覚器を持っていて、 これは顔の周りに集中しているのだそうですが、特殊なゲルの詰まった穴に、 神経が来ているという器官です。

なんと、この器官により 5ナノボルト/cm という微弱な電場を感知できるのだそうだ。 このスケールの電場は、筋肉の運動とか海流により発生するもので、 餌の動きや自分の位置、方角なんかが判るんだって。

この器官に訴える不快な電場を発生する装置があって、 これが鮫避けに効くのだそうだ。 そうと判っていても、試すのは度胸要るよな。

小笠原でシュノーケリングしていた時だ。 わしの眼下を2mくらいの鮫がゆっくり泳いでいた。 せびれの端が白い、ネブリブカという種類で、大人しいやつだから、 一応、安心できる鮫ということにはなっている。 だが、2mといえば人間より大きい。 人間より大きい魚は、大きさだけでかなりビビる。

とはいえ、小笠原では鮫なんて別に珍しくもないので、 すぐ慣れる。その日も「おお。鮫が居るよ。何食べるのかな?」 てなもんだったがその時!

そいつが電撃のような鋭い動きを見せた。

捕食活動である。 鮫は、普段の行動は、これ以上はありえないという芸術的な流線形を誇る肉体を、 この上なく優雅に漂わせていますが、 その捕食者としての本領を発揮した瞬間は、 まことに恐ろしいものです。 あの美しい形はこの瞬間のためのものだったわけです。 その瞬間は、人間など完璧に、悲しいまでに、無力なのであり、 わしはその時、一個人ではなく水に浮いている肉となりました。 わしが今生きているのは、奴の気まぐれにすぎません。 食うかどうかだけではなく、どこを、いつ、どんな風に食うのかを含めて、 その全てが奴の意向によって決まり、 わしには一切の選択権が無いのです。

というわけで、いくらそのキカイに効果があっても、 鮫の前に出るのはかなりビビる。 しかも6mやで。6mゆうたら、クルマよりでかいがな。

でも案外、ホオジロザメにはカワイイところもある。 好奇心が旺盛で、何か知らないものがあったら 試しにちょっと噛んでみるのだそうだ。


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