いつも使っているノートパソコン X-60 が壊れた。 床に落ちて表示部が割れた。 こんな事故は初めてだ。 だいたい、パソコンを床に落すなんて事自体、アルパインクライマーの 私にはありえない事だが。 ありえない事が起きるから事故なのである。 今は、妻の X-32 (IBM の thinkpad)に引っ越して作業中である。 X-32 は Debian の testing だが X-60 は stable なので、若干いろいろ勝手が違い、 かなり困っている。
最大の困りは octave である。 octave に必要な libgfortran が依存するライブラリのバージョン違いでインストールできていない。
いま、apt line を ftp2.jp.debian.org に乗り換えた。うまくいきそうだ。 つまり最初に書いてた apt line のアーカイブが腐ってたというわけです。 どことは言わないけど、冗談じゃないよ。 やる気が無いんなら中途半端にサービスを提供しないでほしい。 おかげで丸一日遅れたよ。
ハヤブサの仲間は虹彩が暗色のため、 オオタカやハイタカの黄色と違って黒目がちに見え、 猛禽故に目も大きいので、一見すると愛らしい。
こんなふうに、一見して恐い奴だと判る具合に撮れる事は珍しい。 天候が悪く、ほとんど観察者が居ないなか、20mほどの距離で鳩を食べる雌親である。 よく見ると虹彩の中心に開いた瞳が判る。
今回も圧倒的飛翔を見ることができた。 雄親が繁殖地の崖で、 インメルマン・ターンから左捻り込み急降下を見せてくれた。 また、意図的な失速を使った急反転(post stall maneouvre)と そこからの急降下でうっかり近付いて来たトビを追い払っていた。
雌親が海上のカモメを狙って襲うのも見た。 後方の死角から接近し、十分近付いたところで少し高度をとって、 降下する攻撃を2度行ったが、初手を察知されて避けられた。 追尾するコースは目標への最短ではなく一見すると奇妙な経路なのだが、 目標の死角を意識したものらしい。 あまり高度をとると相手に悟られるし、相手は警戒して海面近くを飛んでいるので、 非常に微妙な駆け引きが一瞬に凝縮された真剣勝負だった。 彼女はしばらく休んでまた狩にでかけ、30分ほどで 首を落して羽を抜いたヒヨドリを持って帰って来た。
post stall maneouvre は実戦で無意味という意見をたまに見掛けますが、 それを攻撃目的で使う事で優位に立つ野鳥が実際に存在する以上、 誤った見解といわざるを得ません。
前回の薫製人間誕生から半年、第2次薫製人間の集いが開催。
今回は妻も一緒である。
季節柄、オオルリが多かった。そこらじゅうに居た。 沢ではカワガラスも見た。
初日は鍋。魚は中山氏が捕ってきたもの。 酒はむらせ氏が仕込んだ果実酒。特にビワのブランデ漬けが非常においしい。
翌日、朝食まえにすこし散歩していると、 巨大な猛禽が帆翔しているのを見た。 どれくらい巨大かというと、その近くを飛んで一瞬絡んだハイタカか何かを、 最初、ツバメだと思った程の巨大さである。 あの大きさと翼型と、正面から見ると翼が浅いV字を描く姿から導かれる唯一の答えは、 イヌワシだが、まさか日本に600羽しか居ないものが飛んでるところを見ると思ってないので、 断言はできない。調べてみると、木曾山脈にはけっこうイヌワシが住んでいるらしかった。
早朝はミソサザイの声がすぐ近くから聞こえる。
昨夜の鍋にメシを投入して朝食とし、なんとなく近所の π岳(1636m)へ。 一枚めのカットには至近距離(2mくらい)で鳴くヒガラが映っている。 ちゃんと登山道があり、往復2時間標高差300m。
エゾムシクイ、イイジマムシクイの声をよくきいた。
2日めの風呂を焚く私。風呂は時間がかかる。
この日の夜は焼肉。
タケシの、「某判決以降のヨーロッパサッカーは、どれほど見るに値しないものとなったか」 という解説を聞く。
翌日は、前日の味噌汁に前日の飯を投入して朝食とし、 他の人達がツマゴ宿に行ってる間、わしらは 近所の沢沿いを薮こぎ散歩した。 沢にかかった倒木が一本橋になっているのを渡ったりして遊んだ。 一本橋を渡らなかったタケシはあとで妻にイジられた。
帰りは村瀬号に伊勢中川まで乗せてもらい、そこから近鉄で帰宅。 高速道路でハヤブサを見た。もちろん、野鳥のハヤブサだ。 化石燃料使って地面を這いまわるしか能のない乗物がハヤブサを名乗るってどういう了見だ。 アレか。よく、イタい奴が物理学者の名前をハンドルにしてるようなもんか。
今回は飯炊きかまども私が担当した。 かまどでの炊飯は、ガスやはんごうに比べればずっと簡単だ。以下、要領
要するに、必要な量の薪に火をつけて、 あとは放置である。吹くのが止んだら20分数えるだけでいい。 放置すれば勝手に良い具合に炭火に落ち着いてくれるので、 火力の調整も成行き任せだ。 実に簡単で、失敗する方が難しいだろう。 また、1升が薪3本、30分少々で炊ける圧倒的火力ならびに高い熱効率にも注目だ。 ついでにいうと、ちゃんと煙突があるので、全然ケムくない。 カマドというのは実に文明的である。
たった3本で10人分のメシが炊けるかまどに対し風呂には10本以上の薪が必要である。 沸かした風呂はけっこう贅沢だったのではないだろうか。
今回も仕切りの中山氏、帰りの運転の村瀬氏にはお世話になりました。
職場の帰りに寄った書店でたまたまみかけた。
コンピュータ博物館の所蔵品を優秀な写真家が撮影した写真集。アポロ(コンピュータ会社じゃなくて宇宙船の方)やICBMの 航法コンピュータとか、磁気コアメモリで実装されたメモリチップ(右画像)など、 お宝画像満載である。 コネクション マシーン と PDP-11 が載ってないのはちょっと残念だけど。
人知を超えた精妙さが暗示する超越的存在。 deus machina である。