対数螺旋と gnome 3.4 (2012/05/26)


correcting dpkg overwrite error

dpkg: error processing /var/cache/apt/somewhere/something.deb (--unpack):
 trying to overwrite '/etc/something.rc', which is also in package something-other 0.x.x-n
dpkg-deb: subprocess paste killed by signal (Broken pipe)

こういうエラーが出て, mecab が動かなくなり, したがってメールのフィルタも動かなくなり, スパムがすべてなだれこんできた. まぁ幸いだったのは, 設計が安全側に倒してあって, フィルタが動かない時は素通しになる, という動作をした事だった(たまたまそうなってた. 残念ながら意図してそこまで作ってない).

そういうエラーメッセージで検索したら対策の記事が見つかった. 問題の原因は上書きしようとしたファイルの管轄が新しくインストールするパッケージに移った事らしいが, 正直何の事やらさっぱり解らない. 対策は, インストールに失敗したパッケージを option --force-overwrite をつけて dpkg -i で手でインストールすること.

これで復活した.

対数らせんとクライミング

クライミングといっても, 文字通りクライミングだ. 岩登りその他のアレ.

デジカメで撮影して螺旋の間隔のピクセル数を数えてプロットしてみた. サザエの蓋.

Wikipedia(en) によると, 対数らせんをクライミングに応用したのは, つまり, フレンズとかカメロットとかの製品の事ですが, あれに応用したのは, アバラコフさんらしい.

アバラコフさん, http://en.wikipedia.org/wiki/Vitaly_Mikhaylovich_Abalakov は, 旧ソ連のクライマーでレーニン峰やカン.テングリの初登の業績の他に, クライミングカムの他に, 氷壁下降の支点にピトン穴を使ったりといった, クライミング関連の重要な発明を行っているのだ. すごいね!

対数螺旋 \(r(t) = ae^{bt}\) は直径と螺旋の間の角が一定なので, 岩にかましたときの噛み具合も一定になるわけだ. 頭いいね! ピンチの時ほど頭をつかえ!ってね. 曲線の速度と直径の内積を計算するだけなので, 証明は割愛だ. クラックの寸法には主に直径 \(a\) で対応し, カムの材料や岩の状態で最適なピッチ \(b\) が違ってくる, みたいな感じですかね. 今の製品のピッチはどれくらいの値なのでしょうか?

こんなふうに革新的な事が好きだったせいか, スターリン時代には大変なめにあったアバラコフさんは, 日本の登山家でいうと, 「単独行」の加藤文太郎と同世代です.

gnome 3.4

dist-upgrade したらおおむね 3.4 に入れ替わったのだが, gnome-shell だけ 3.2 のままで, つまり gnome-shell が動かなくなってしまった. これはヒジョーに便利が悪いので, 探したら experimental にパッケージが上がってた. そこで, -t experimental してインストールしたが, なぜかそのままでは動かないのでコマンドを --replace というオプションをつけて起動して使っている.

自動でトップバーを隠す機能なども対応するものが既にリリースされており, これは 3.2 の頃のものと実質同じもので動く模様. 隠す/表示のアクションに関連付けるイベントに, アクティビティ表示への切り替えが追加されていて, これは便利. というかそれだけ残してマウスの出入りイベントは削除したものを使っている.

仕事

普通に仕事している. 疎行列演算ライブラリを Ruby から使う, というのをやっているので, めどが立ったら記事にまとめるよ.


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